2012年10月22日

中核派・福島大支部のアピール

週刊『前進』06頁(2557号5面1)(2012/10/22)

中核派・福島大支部のアピール
 キャンパスから御用学者追放し学生の力で原発翼賛大学変える

(写真 福島大生は県立医科大への申し入れ行動を行い「秘密会」徹底弾劾の要望書を突きつけた【10月12日】)
 
 「福島の怒りと連帯し、キャンパスから御用学者をたたき出せ!」「新自由主義大学=原発翼賛大学を、学生の行動で変えよう!」——全国大学で闘いが前進している。9月19日に広島大学で日本原子力学会開催への抗議行動と申し入れが、7月の神谷研二追及に続いて闘われた。10月6日には法政大で大久保利晃(放影研理事長)弾劾闘争がうち抜かれた。岡山大学では10月10日、IAEA(国際原子力機関)、JAEA(日本原子力研究開発機構)などから御用学者が集う「環境・エネルギーシンポジウム」に対し抗議行動が闘われた。京都大学では、9月末をもって経営協議会から藤洋作(元関西電力社長)を追放し、新たに就任した葛西敬之(JR東海会長)との闘いが始まった。福島大生は「御用学者追放」の先頭に立つ。10・19法大デモを闘った力で10・23福大キャンパス集会をうち抜き、11・4日比谷野音へ攻め上る。

 反原発行動を罵倒する清水前副学長

 福島県が行う県民健康管理調査で、県当局が検討委員を事前に集め、「がん発生と原発事故に因果関係はない」とする意思一致を行っていた(本紙前号参照)。検討委員会座長・山下俊一、「秘密会」メンバー=神谷研二(福島県立医大副学長)の殺人者としての本性は明らかだ。
 この山下や神谷と呼応するように、福島大前副学長・清水修二が、再びその反革命性をむき出しにした。10月14日付『下野新聞』にある、「『反原子力ムラ』の危うさ」なる雑文がそれだ。
 清水は健康調査「秘密会」への批判も言及もなく、ただただ「原子力ムラの対極に、同じ体質の『反原子力ムラ』が形成されつつあるのではないか」「原発批判勢力が独善的・閉鎖的・排他的になる傾向がこのところ目につく」などと、行動を開始した労働者民衆に対して最大限の悪罵(あくば)を投げつける。「『犯人』と目される人々を法廷に引き出して、一人ひとり罪状を認定し、刑罰を科す作業が始まった。裁判官は『手の汚れていない』国民大衆である」と、人民が自ら「原子力ムラ」の腐敗を暴き断罪することに心底恐怖し、罵倒しているのだ。結局、清水の主張は、「御用学者」に協力しようということだ(実際、清水は副学長時にJAEAと連携協定を結んでいる)。
 また清水は、「原発の是非の議論と、放射線の健康被害の有無の問題を同一視して論じるのは間違っている」「そうした誤った論調が被害者同士の間に不幸な分断を生んでいるからである」と言う。これは清水自身が内部被曝の危険性を徹底的に軽視・無視していることの自己暴露だ。清水こそが、「低線量であれば問題ない」として避難を否定し、徹底弾劾されてきたのだ。
 「不幸な分断」だと? ふざけるな! 分断を持ち込んでいるのは政府・資本・御用学者だ。8月1日の「エネルギー・環境の選択肢に関する福島県民の意見を聴く会」では、ほとんどの発言者が政府と電力会社の原子力政策を批判した。怒りと責任追及で住民は団結できた。しかし清水は「それ(責任追及)で被災者の生活が改善するわけではない」と言い放つ。

 労働者に被曝労働させるな

 この清水こそ、今年の3・11福島県民大集会呼びかけ人で「脱原発」の仮面をかぶりながら、福大学内から原発反対勢力をたたき出そうとうごめき、学生同士を分断してきた張本人だ。
 彼らの本音は、山下俊一の次の言葉に示されている。「日本という国が崩壊しないよう導きたい。チェルノブイリ事故後、ウクライナでは健康影響を巡る訴訟が多発し、補償費用が国家予算を圧迫した。そうなった時の最終的な被害者は国民だ」(毎日8・26付)。国家が崩壊しないように原子力政策を維持せよ、放射能被害を隠蔽せよ、という恫喝だ。
 だが、彼らが守りたい「国家」など、大恐慌のど真ん中でもう崩壊しているではないか。資本家どもこそがこの社会を崩壊させてきたのではないか。日本帝国主義は、外注化・非正規職化、原発輸出で延命しようとしているが、それは労働者へさらなる被曝労働を強制することだ。
 福島の労働者が、原発収束作業や除染作業に駆り出されている。1日あたり3千人が従事している原発収束作業の約6割が福島県民だ。事故で被曝させられた県民が、今を生きるために被曝労働させられている。そのほとんどが非正規職だ。原発こそ労働者を使い捨てにする資本主義−新自由主義の象徴だ。そんな社会こそ打倒しなくてはならない。

 学生集会禁圧する福大当局と闘うぞ

 10月12日、福大生は、福島県民健康管理調査の検討委員会が行っていた「秘密会」を弾劾し、座長・山下が副学長を務める福島県立医大への申し入れ行動に立った。
 10月23日には、元原発労働者の斉藤征二さん(元全日本運輸一般労組・原子力発電所分会長)の講演会を行う。
 この企画に対し、福島大当局はまたも教室使用申請を却下した。学生が企画した講演会だけでも今回で4度目だ。他方で、9月9日には山下俊一講演会を福大の大講義室で行わせている。追及する福大生を前に福大当局は、「(福大は)すべての人に開かれているわけではない『開かれた大学』だ」(施設課職員)と傲然と言い放った。山下俊一には開かれ、反原発の数十万人(しかも福島大生!)には閉ざされる大学とは何なのか! 原発推進大学の姿をさらけ出す福大当局へ、福大生は10月23日に徹底弾劾闘争を構える。
 法政大で、10・19デモが処分策動−学祭規制を粉砕するキャンパス解放闘争としてうち抜かれた。法大生が団結して立ち上がったときに、新自由主義大学はうち破れることを示した。法大を結集軸に、東北大ではサークル決戦が、京都大では同学会攻防が激しく闘われている。
 学生が自分たちの可能性と団結に依拠し、新自由主義と対決して組織と運動をつくり出すならば、当局支配などもろくも崩れ去る。

 11・4に大結集し全原発の廃炉へ!

 「どんなに安全・安心キャンペーンが張られても、地震があると一瞬で3・11の時に戻ります。原発事故後、窓に目張りをして揺れるカーテンを見て過ごした恐怖がよみがえります。二度と地震は起きませんか? 誰か断言できますか? 事故は収束していません! 人間の手に負えない原発をつくっても再稼働してもいけないのです」。
 10月13日のさようなら原発集会in日比谷で、子ども福島ネットの森園かずえさんは訴えた。核と人類は相いれない。反原発100万人行動を実現し、すべての原発をいますぐなくそう!
 9月の全学連大会で確認した「福島と連帯し全原発廃炉をかちとろう」「新自由主義大学と対決し学生自治会を建設しよう」の方針のもと、福島と全国大学の闘いは前進している。キャンパスで動労千葉のJR外注化阻止決戦のように闘って学生自治会を建設すること、何より福島から声を上げることが決定的だ。福大生はキャンパスで法大闘争のように闘い、10・23福島大集会に決起する。
 そして残る2週間、全力で闘いを拡大し、福島と全国の学生は11・4労働者集会(日比谷野音)へ総結集しよう!