2013年7月 1日

7・11NAZEN東京集会へ 闘う労働組合の建設と国際連帯の力で原発再稼働を阻止しよう

週刊『前進』08頁(2590号4面1)(2013/07/01)

7・11NAZEN東京集会へ
 闘う労働組合の建設と国際連帯の力で原発再稼働を阻止しよう

(写真 6・2反原発闘争で都心をデモするNAZEN) 

 すべてのみなさん。日本の反/脱原発運動は、再稼働をめぐる重大な正念場を迎えています。私たちNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)は7月11日、「なにがなんでも!全原発廃炉 東京集会」を開催します(要項1面)。安倍政権の再稼働攻撃に対し、多くの人の参加で街頭と参院選を100万規模の「あじさい革命」としていくための集会です。ふくしま共同診療所とつながり、福島と東京の子どもたちを内部被曝から守るために、お母さんやお父さん、医師、労働組合、農民……あらゆる力を結集する集会です。そしてストライキで被曝労働と闘う動労水戸に学んで職場から立ちあがり、全原発の廃炉と資本主義社会そのものを覆す希望をつかみ取る集会です。多くのみなさんの参加を訴えます。

 全原発の廃炉へ行動を!

 みなさん。原子力規制委員会は6月19日、再稼働ありきの新基準を「正式決定」しました。7月8日の「施行」とともに、12基の原発の再稼働申請(四国電力の伊方3号機、北海道電力の泊1〜3号機、関西電力の高浜3、4号機と大飯3、4号機、九州電力の玄海3、4号機と川内1、2号機)が予定され、福島原発事故の犯罪者たる東京電力も、柏崎刈羽原発の1、7号機の再稼働に向けて準備中です。
 他方で規制委は24日、稼働中の大飯原発3、4号機について新基準に「適合」と判断、「直ちに安全上重大な問題は生じない」と9月までの稼働継続を了承しました。施行前から再稼働ありきのデタラメ基準。そしてまたもや「直ちに」の言葉。事故直後に繰り返された「直ちに人体への影響はない」(枝野経済産業大臣・当時)の言葉の2年先は、「子どもの甲状腺がん12人、疑い15人」(6月5日福島県発表)の現実ではないですか! 彼らの言葉は「1年後に事故が起きても知ったこっちゃない」ということしか意味しません。福島の悔しさと怒りを踏みにじる「福島第一原発で事故が起きたが、それによって死亡者が出ている状況ではない。最大限の安全性を確保しながら活用するしかない」という高市早苗・自民党政調会長の発言は、「陳謝」とともに「撤回」されたなどと言うが、撤回されるべきは原発再稼働の政策そのものではないでしょうか。
 再稼働を許さず、全原発廃炉へ! 私たちの思いを行動に示そう。事故以来、人生をかけ声をあげ続けてきたみなさん。子どもを守るためかけずり回ってきたお母さん、お父さん。未来をかけて行動する若者のみなさん。今こそ再びのあじさい革命を、100万規模で巻き起こしましょう!

 職場・地域の団結つくろう

 まず7月参院選(4日公示、21日投開票)でそれを実現しましょう! 
昨年衆院選で山本太郎氏が立候補した杉並では、有権者46万人のうち7万人が山本氏への投票として反原発の意思を示しました。その多くは子どもをかかえてデモに参加するのが大変な若いお母さんやお父さんであり、夜中まで働かされている非正規の若者たちでした。「反原発デモは下火になった」などというのはマスコミのデマでしかありません。原発と放射能への不安と怒りはますます高まっています。山本太郎氏(東京選挙区)を先頭とした反原発選挙で、再稼働をもくろむ安倍政権や財界に目にものみせてやろう。
 今回の参院選は、大きく時代が動こうとする中で行われようとしています。マスコミで騒がれているような「自民大勝と反原発運動の危機」どころか、日本の原子力政策と、それを推進する資本主義社会そのものの崩壊、さらには労働者民衆の怒りが噴き出す中での選挙です。
 6月23日の都議選では、民主党に対して昨年の衆院選に続いてのだめ押しの断が下されました。そして、今政権をとっている自民党も55年間続いた体制に、09年、労働者民衆から断を下された政党です。彼らは、終身雇用や年功序列賃金など、資本主義が労働者を一定食わせられる条件のもとで権力をとってきた資本家の政党でしかありません。74〜75年恐慌と資本主義の危機、新自由主義政策への転換という中で、非正規に突き落とされた私たち労働者の「未組織」の怒りを始め、労働者民衆が毎年政権を倒していく事態となっています。橋下維新の会も崩壊を始めています。
 その根底にあるのは、3・11で明らかになった「いのちの危機」、戦争、改憲に対する怒りであり、ヒロシマ・ナガサキ、オキナワ、ビキニの体験者、被爆者として語り継がれてきた私たち民衆の歴史的な立場です。
 アベノミクスは、「金融緩和」の名のもとに、紙切れになるほど札を刷り、ガソリンなどの輸入品の高騰や私たちの食べ物への投機までを生み出し、株価の乱高下とともに破綻を開始しています。行き着く先は、大恐慌と争闘戦の激化、国家間対立—戦争です。改憲・戦争と命の危機は、資本主義の危機の深まりが引き起こすものであり、私たちの怒りと行動は時代を動かす力を持った歴史的なものです。
 自民党が政権を握ってきた要因は、こうした私たち労働者民衆の怒りを体現する、労働者民衆自身の党の未成熟にあります。「投票率の低下」は労働者民衆の政治的無関心ではなくブルジョア選挙制度という支配のあり方への怒りであり、本物の、怒りを行動へと訴える労働者民衆の党が求められているのです。そして、こうした制約があろうとも、参院選はあらゆる形で私たち労働者民衆の怒りがたたきつけられる場となるでしょう。
 同時に、労働者民衆が自分たち自身の党をつくっていく課題は、参院選を闘いきる中でより明らかになるとともに、ムードだけでできるようなものでもありません。自分たちの足元から、職場や地域から、具体的な運動を通して必死に信頼関係と団結をつくり、進めていく以外にあり得ません。私たちの再稼働をめぐる正念場、参院選をも舞台にしたあじさい革命は、全力で選挙を闘うとともに、足元からしっかりと闘いと組織をつくる闘いです。

 8・6広島—8・9長崎へ

 その中でも大きな歴史的役割をもっているのは、闘う労働組合をつくる闘いです。動労水戸の被曝労働拒否の何波ものストライキは、原発をなくし、この社会を変革していくために、本物の闘う労働組合をつくることの必要性、労働者が団結したときの力の大きさを教えてくれています。
 そこにあるのは、労働者の命を守るために非妥協で闘う労働組合の姿です。放射能は、子どもや青年の体から破壊していく。未来を大きく描けるがゆえにもっとも怒りをもつ青年労働者に対して、組合加入と被曝労働拒否のストライキへの合流を訴え、どんなに少数でも原則的に闘う。命を守るために闘う労働組合が必ず多数を獲得し、資本を圧倒して職場を止めるほどの力を持つという確信。
 組合に集まる労働者一人ひとりは、けっして聖人のような人間ではなく、ふつうの労働者です。しかし、「どんな労働者でも実際に社会を動かしていることに変わりはない」「労働者は団結すれば社会を変える力を等しく持っている」、こうした信念と誇りがあります。
 連合の結成にまでいきついた既成の労働組合の運動は、高度経済成長の賃上げの裏では合理化を認めてきました。職場では仲間が首を切られ、残った仲間には労働が強化され、安全が切り捨てられる。これを認める代わりに金をくれと運動をしてきたのです。命と金をてんびんに掛けられる組合が、原発に反対できるはずもありません。そしてあたかも労働組合は金のためにしか闘わないかのような姿がまかり通ってきました。
 しかし、労働者の首や安全は金では売れない。賃金がたとえ上がろうとも搾取される悔しさには代えられない。資本に搾取される労働者の立場に立ち、労働者の命を守るために闘い抜く原則的な労働運動を続けてきたのが、動労千葉や動労水戸をはじめとした労働組合です。
 6月1〜2日に福島市で行われた「東北六魂祭」は、「東北きずな固く」などとマスコミが大々的に報じる「復興キャンペーン」でした。「特別協力」をJRが買って出て、25万人を動員し被曝させ、「経済効果37億円」という巨額の金を大手広告会社が牛耳り、無用な被曝労働の上にゼネコンがボロもうけする。こうやって繰り返される原子力ムラの資本の構造こそが、私たちが倒すべき対象であり、どんなに大きな力に見えても、これを内側から覆す力を持っている労働者が立ち上がってこそ、それは可能になっていくのです。
 ドイツでも「環境運動は市民、労働運動は労働者」という課題に向き合い、「労働者と民衆が結合したときに大きな力を発揮する」と語られたように、これを目指して闘うのがNAZENです。首都東京でこそ、福島に応える力ある運動を構築していきたい。
 新自由主義政策の中心にあった国鉄分割・民営化もやはり破綻を深めています。動労千葉鉄建公団訴訟9・25高裁判決の勝利をかちとる闘いとともに、職場から闘いを巻き起こそう。
 ふくしま共同診療所とつながり、放射能と向き合い、子どもたちを守る闘いも急務です。避難・保養運動、食の問題、すべてが「危ない」と口で言うだけではすまない段階に来ています。命を守るためには、団結して闘う以外にありません。原則的に闘う労働者、農民、医師、あらゆる力を結集して、全力で立ち向かいましょう。
 そして、7・11集会は、ドイツ渡航で培った国際連帯をさらに広げ、8・6ヒロシマ、8・9ナガサキの反核運動へとつなげていきます。ヒロシマ・ナガサキの被爆者の怒りとしてある労働者民衆の怒りを、再稼働阻止の怒りと結びつけ、大きな闘いにしよう。
 (NAZEN事務局長・織田陽介)