週刊『前進』08頁(2530号2面1)(2012/04/02)
動労千葉 強制配転通知に怒りの反撃
総決起集会と千葉支社行動
(写真 配転の事前通知を受けた組合員が前列に並び、代表して渡辺銚子支部長が決意表明した【3月28日 千葉市・DC会館】) (写真 集会終了後、参加者全員が千葉支社抗議行動を展開。怒りのシュプレヒコールをたたきつけた) &nb・・・
2012年4月 2日発行 第2530号
動労千葉 強制配転通知に怒りの反撃
総決起集会と千葉支社行動
(写真 配転の事前通知を受けた組合員が前列に並び、代表して渡辺銚子支部長が決意表明した【3月28日 千葉市・DC会館】) (写真 集会終了後、参加者全員が千葉支社抗議行動を展開。怒りのシュプレヒコールをたたきつけた) &nb・・・
(写真 配転の事前通知を受けた組合員が前列に並び、代表して渡辺銚子支部長が決意表明した【3月28日 千葉市・DC会館】)

(写真 集会終了後、参加者全員が千葉支社抗議行動を展開。怒りのシュプレヒコールをたたきつけた)
動労千葉は3月28日、佐倉運輸区・銚子運輸区発足に向けた強制配転の事前通知強行を弾劾し、総決起集会とJR東日本千葉支社への抗議行動に立ち上がった。
集会で「よくこれだけ役員を集めたな」という声が上がるほど、今回の事前通知は露骨きわまりない組織破壊攻撃だ。佐倉運輸区へは動労千葉から13人(千葉運転区から5人、銚子運転区から8人)を、銚子運輸区へは動労千葉から11人(全員銚子運転区)を配転する事前通知がなされたが、佐倉への配転には銚子支部の支部長、書記長、本部執行委員、千葉運転区支部の支部長、本部乗務員分科会役員も含まれている。千葉支社は団交で「通勤などを考慮する」と回答していたが、それすらまったく無視するものだ。
緊急の呼びかけにもかかわらず各支部の組合員と支援150人が続々と結集し、DC会館2階ホールを埋めた。会場には怒りが満ちあふれた。
大竹哲治副委員長の開会あいさつに続き、幕張支部の山田護支部長が4・1付で動労千葉に加入することになった新組合員を紹介した。組織破壊攻撃を跳ね返す勝利に会場が一気に沸いた。
冒頭あいさつに立った田中康宏委員長は、露骨きわまりない組織破壊攻撃を激しく弾劾するとともに新たな闘いの方針を提起した。「会社は、5カ月間の指名ストに困り果て、『前倒しで準備に入るしかない』と2カ月前という異例の早さで事前通知を行った。3月17日ダイヤ改定時の新運輸区発足もぶっ飛ばした。またローカル線切り捨て反対の闘いも予想を超えた広がりをつくり出した。なによりも基地統廃合反対の闘いと一体で検修業務4・1外注化を阻止した」と昨年来の闘いの大きな成果を確認、「ここで指名ストを集約し、千葉運転区、銚子運転区で総力で組織拡大の闘いに入る。その勝利をもって佐倉運輸区に乗り込み、最強の支部を打ち立てよう」と訴えた。
川崎昌浩執行委員の団交報告に続き、配転通知を受けた組合員が前列に並んだ。代表して銚子支部の渡辺靖正支部長が燃えるような決意を表明した。
基調報告で長田敏之書記長は「事前通知は会社の宣戦布告のようなものだ。これに対して会社の一番嫌がる闘いをぶつける。検修外注化についても本当の勝負はこれからだ。本格的な組織拡大こそ、組織破壊に反撃し、外注化を止める力だ。困難ではあるが、ここで負けるわけにはいかない」と強く訴えた。
集会終了後、参加者は千葉支社前で抗議闘争を展開した。支社管理者は外注した警備員だけを表に残して姿を消し、消灯した庁舎の窓からコソコソとビデオ撮影している。どちらに正義があるかは明らかだ。「隠れてないで出てこい」。組合員の怒りは倍加した。
銚子支部の渡辺支部長は「佐倉に行こうが銚子に行こうがとことんやってやる。絶対に後悔させてやる!」と怒りをたたきつけた。幕張支部の山田支部長も「検修外注化4・1実施は止めた。やれるもんならやってみろ! われわれは出向には行かない。絶対に外注化を止める」と宣言した。繰り返し抗議のシュプレヒコールを上げた。
2012年3月19日発行 第2528号
動労千葉 銚子地区で総行動
地方切り捨てるJRに怒り
(写真 妨害に出てきたJR千葉支社の管理者を跳ね返し、「運転区廃止反対! 地方切り捨てを許さないぞ!」と怒りのシュプレヒコール【3月10日 JR銚子駅前】) 動労千葉銚子支部の呼びかけで3月10日、銚子地区総行動・・・
(写真 妨害に出てきたJR千葉支社の管理者を跳ね返し、「運転区廃止反対! 地方切り捨てを許さないぞ!」と怒りのシュプレヒコール【3月10日 JR銚子駅前】)
動労千葉銚子支部の呼びかけで3月10日、銚子地区総行動が行われた。厳しい寒風と雨の中、動労千葉の各支部代表、動労千葉を支援する会、全学連など100人が結集して闘い抜いた。
午後1時、横断幕を広げて銚子駅前でアピールを開始した。妨害に出てきたJR千葉支社の管理者を跳ね返し、「銚子運転区廃止反対! ローカル線切り捨てを許さないぞ!」とシュプレヒコールをたたきつけた。
その後、市内の勤労コミュニティセンターで銚子地域集会が開かれた。
銚子支部の渡辺靖正支部長は主催者あいさつで、昨年11月以来の指名ストと並行して地域の労組まわりや周辺駅でのビラまき、対行政要請行動などに取り組んできたことを報告し「人事権を盾にしたJRによる組織破壊攻撃を許さず闘う」と決意を述べた。
本部の田中康宏委員長は、次々とローカル線を切り捨て地域経済を破壊するJRを弾劾し、「昨年来の基地統廃合反対の闘いによってJR千葉支社も悲鳴を上げ始めている。検修業務の外注化反対の闘いと結合し、団結を固めて12春闘を闘い抜こう」と訴えた。
地元からの来賓あいさが大変印象深かった。
銚子市議会議員の加瀬庫蔵さんは「かつて地方都市には3公社5現業の職場があり、そこに就職すれば一家が養えた。銚子には、私が働いていた銚子無線局を含め三つの電電公社の職場があり、約600人、家族を入れたら3千人が生活していた。これが一気になくなった。今は仕事があっても非正規職。これで地域経済が疲弊しないわけがない。今回の運転区廃止問題は地方都市の存亡に直結している」と危機感を込めて発言した。
前銚子地区労議長・金秋睦夫さんは「歴史をひもとけば笑い話のような話がある。かつて第1次世界大戦時に鉄の需要が高まる中、銚子電鉄はレールをはがして軌道敷の鉄を売ってしまった。その時も地域で大闘争が起きた。JRも金もうけになるならレールさえ売りかねない。労働組合や市民グループが、ローカル線廃止反対で頑張りきれるか、『ここまできたらしょうがない』と下がってしまうのか。ここが分かれ目だ」と、ともに闘う決意を示した。
集会終了後、参加者は銚子運転区の庁舎門前に移動、シュプレヒコールを上げ、組合員が次々とマイクをとって門前に居並ぶ管理者を弾劾した。
この日の行動に駆けつけた三里塚反対同盟の伊藤信晴さんもマイクを取ってエールを送った。
この日の闘いは、動労千葉の一糸乱れぬ団結の力をJR資本にあらためて示すとともに、闘う労働組合が軸になることで社会に渦巻く怒りをひとつに結集し、解き放っていく可能性を示した。
銚子総行動を貫徹した動労千葉は、翌日の福島県民大集会にも各支部代表を派遣し闘い抜いた。
2012年3月12日発行 第2527号
動労千葉 12春闘勝利へ総決起
“中野前委員長・清水執行委員の遺志継ぐ”
外注化と強制出向に徹底抗戦を宣言 壇上には中野洋前委員長と2月26日に急逝した清水匠執行委員の遺影が掲げられた。決戦本番に向け現場組合員から決意に満ちた発言が続いた(3月4日 千葉市民会館地下ホール) (写真 ・・・
外注化と強制出向に徹底抗戦を宣言 壇上には中野洋前委員長と2月26日に急逝した清水匠執行委員の遺影が掲げられた。決戦本番に向け現場組合員から決意に満ちた発言が続いた(3月4日 千葉市民会館地下ホール)

(写真 集会後、中野洋前委員長を偲ぶ会が開催された。OBや現役組合員が多数集まり、中野前委員長の遺志を継いで闘うことを誓い合った【DC会館】)
12春闘勝利に向けた動労千葉総決起集会が3月4日、千葉市民会館で開催された。
壇上には2年前のこの日に亡くなった中野洋前委員長の遺影とともに、2月26日に急逝した清水匠本部執行委員の遺影が飾られた。清水執行委員は千葉機関区支部に所属し、本部財政部長、貨物協議会事務局長を長く務めてきた動労千葉にとってなくてはならない存在だった。前夜まで定期委員会の議案を執筆するなどまさに闘いのただ中での突然の死だった。あまりに早すぎる死に、参加した誰もが信じられない思いで清水さんの遺影を見つめた。
集会の冒頭、2人の死を悼み黙祷(もくとう)が行われた。
あいさつに立った田中康宏委員長は、中野前委員長が亡くなって以降の激闘の2年間を振り返り、「命日をこうした総決起集会で迎えていること自身、中野前委員長が一番喜んでくれる形ではないか」と故人を偲(しの)んだ。また、あまりに突然の清水執行委員の死について深い悲しみを抑えながら報告し、「清水さんは寡黙で、縁の下の力持ち的な仕事をずっと担ってきてくれました。貨物会社との交渉でも最先頭に立ってこられた。動労千葉の団結の中心には、いつも清水さんがいた。本当に残念でならない。中野前委員長と清水さんが動労千葉に残してくれた財産を受け継ぎ、その遺志を実現する新たな闘いに立つことをここに決意したい」と哀悼の意を表した。
さらに田中委員長は、2月23日の運転士登用差別事件の最高裁反動判決をあらためて徹底弾劾、「なりふり構わぬむちゃくちゃな判決は敵の悲鳴だ。われわれの闘いは確実に敵を追いつめている」と述べ、現場からの闘いで運転士登用をもぎりとる決意を示した。そして、検修・構内業務の全面外注化の4月1日実施を阻止したことを高らかに宣言、あくまで外注化強行をねらう会社に対して労働組合として徹底抗戦で闘うこと、ここで本格的な組織拡大を実現することこそが外注化を止める力だと訴えた。
続いて、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長、国労郡山工場支部の橋本光一さん、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が連帯のあいさつを行った。
中野前委員長を偲んでOBの水野正美元副委員長、白井敏行元執行委員が「かつての青年部世代が、中野前委員長が切り開いた闘いを継承していることを誇りに思う」と心のこもったあいさつ。
さらに大竹哲治副委員長が「まさかこの集会で清水さん追悼のあいさつをするとは夢にも思ってなかった。なんでも相談できる兄のような存在だった。今も信じられない。清水さんが抜けた大きな穴を本部・支部が一丸となって埋めるためにがんばりたい」と、清水執行委員の遺志を継いで闘う決意を述べた。
闘いの先頭に立つ現場組合員から、決戦真っただ中の緊張感と、闘いへの決意に満ちた発言が続いた。
運転士登用差別裁判の当該を代表して幕張支部の小沢勇副支部長が、さらに検修外注化阻止、運転基地統廃合粉砕に向けて幕張支部、車両技術分科会、銚子支部、千葉運転区支部の代表が決意を表明した。さらに新人事・賃金制度に対する批判を川崎昌浩執行委員が、貨物会社での12年連続ベアゼロ打破へ千葉機関区支部の代表が発言。動労千葉争議団の中村仁さんの決意が続いた。
闘争方針提起に立った長田敏之書記長は、あらためて中野前委員長と清水執行委員の遺志を引き継いで闘う決意を表明、「今日を皮切りに春闘本番を迎える。とりわけ外注化阻止の闘いこそ動労千葉の勝負どころだ」と檄(げき)を飛ばした。
最後に青年部が元気いっぱいの決意表明を行い、団結がんばろうで集会を締めくくった。
JR全面外注化粉砕の3-4月決戦へ
組織をあげた徹底抗戦で4・1外注化を阻止した
動労千葉の勝利の歴史的意義
動労千葉は、検修全面外注化や基地統廃合、運転士登用差別裁判における反動判決、新人事・賃金制度導入などJR資本による集中砲火の中、意気軒高と闘っている。2・26定期委員会と3・4総決起集会の場で動労千葉は、検修全面外注化の4・1実施を阻止し・・・
JR東日本における鉄道業務の全面外注化をめぐる攻防は、いまだ厳しい闘いのただ中にある。契約社員グリーンスタッフ(GS)雇い止めや、駅業務の外注化をめぐる攻防も重大局面にある。
外注化攻撃は、職場からJR籍の労働者を一掃する攻撃だ。駅の全面外注化で、これまでの営業(駅)↓車掌↓運転士という道が閉ざされる。これは、かなり近い将来、車掌や運転士の業務の外注化も俎上(そじょう)に乗ることを意味する。
5年間の実務経験を持つGSを雇い止めにして下請け会社で雇用し、ライフサイクル制度で運転士を駅に強制配転して穴の開いた業務につかせるなど、鉄道業務を丸ごと外注化する巨大な歯車が動き出している。
動労千葉の闘いは、この歯車の一つを止めることでJR東日本のフルアウトソーシングの野望を粉砕する展望をつかみつつある。GS雇い止め阻止や駅業務の外注化阻止も、それぞれ巨大な意義を持っている。まさにこれから外注化をめぐる大変な攻防が始まる。
動労千葉は労働組合として外注化攻撃に徹底抗戦することを宣言した。これは労働運動の歴史上、特筆すべき事態だ。
なぜ動労千葉は外注化を阻止できたのか。
第一に、現場から、東労組や国労本部の裏切りを許さない職場丸ごとの大反乱をつくりだしたことだ。会社も東労組も全面外注化の協約を簡単には結べない状況に追い込まれている。第二に、偽装請負問題の徹底追及の力だ。第三に、かつてない集団的な出向拒否闘争が爆発する可能性だ。第四に、ひとつ間違えば尼崎事故が起きかねない根底的な安全崩壊への労働者の怒りと危機感の爆発だ。第五に、動労千葉の本格的な組織拡大の現実性だ。動労千葉の攻勢的な闘いがJR東日本と東労組を決定的に追い込んでいるのだ。
また、2000年以降、JRが進めてきた設備関係を始めとする外注化は、すべて偽装請負で成り立っている。JRだけでなく、日本の全産業が偽装請負を前提としていると言っても過言ではない。出向や転籍についても個人の同意をめぐる裁判はあるが、労働組合の組織をあげての集団的抵抗は例がない。
労働組合の容認・屈服こそが資本の違法・脱法をまかり通らせてきた。偽装請負や出向・転籍に対して、労働組合が徹底抗戦した時、その前提条件は崩壊する。それはJR資本にとっては、これまで進めてきた業務外注化が土台から覆される危険性さえはらんでいるのだ。
動労千葉の外注化阻止の闘いはどんな地平を切り開いているのか。動労千葉の闘いは、新自由主義に対して労働者階級の側が逆包囲できることを示している。この闘いの中に〈労働者階級が新自由主義といかに闘うか〉という普遍的な教訓、手がかりがある。
ある動労千葉組合員は職場集会で「動労千葉の外注化阻止の闘いは崇高な闘いだ」と述べた。この言葉に象徴されるように、この間の外注化阻止闘争は、幾多の試練をくぐってきた動労千葉組合員の誇りと魂に火を付けた。動労千葉の組合員の階級的魂に物質化しているものはなんなのか。
そもそも新自由主義攻撃の決定的特質として”労働組合自身が、労働組合の名において新自由主義を進める”という重大な問題がある。労働組合が新自由主義と闘えないという問題だけではない。労働組合の降伏と協力こそ新自由主義の決定的ファクターなのだ。ここを打ち破り覆すことが絶対に必要なのだ。
実際、新自由主義は労働組合の降伏と屈服から始まった。米国ではレーガン政権によるPATCO(航空管制官労組)解体だ。ここからAFL−CIO(米労働総同盟—産別会議)指導部の画歴史的屈服が始まる。
労働現場での直接的な激突と労働者側の敗北を通して新自由主義が進行したというよりも、労働組合が団交や協約などを通じて、職場と労働者を積極的に売り渡すことで攻撃は貫徹されてきた。その典型が前号3面で明らかにしたJR総連・東労組の姿だ。
日本においても80年代の国鉄分割・民営化に対して、国労本部と総評指導部、社会党・共産党を始めとする全党派が屈服し闘いを回避した。動労カクマルは、敵の攻撃の先兵となることで延命を図り、労働運動を内側から攻撃・解体した。ここから日本でも新自由主義が開花していく。
他方で動労千葉の労働者は、自らの首をかけ、国鉄分割・民営化攻撃に対して乾坤一擲(けんこんいってき)のストライキに決起した。それは国鉄1047名解雇撤回闘争を生みだし、国鉄労働運動は決定的な一線で踏みとどまった。以降、国鉄闘争が新自由主義に対する決定的な対抗軸となってきた。
あるいは、十数年にわたる外注化攻撃の中で、動労千葉には執拗(しつよう)なまでの激しい組織破壊攻撃が加えられ続けた。幕張支部役員は次々と強制配転され、動労千葉のベテラン労働者は中心的な仕事から完全に外された。これに対して現場組合員は、火の玉となって組織拡大の努力を続けてきた。攻撃が加えられるたびに反撃のストに立ち、その渦中で東労組や国労から1人、2人と組織拡大を実現してきた。
労働者こそ社会的生産の主体である。鉄道(そしてあらゆる産業)は、労働者の熟練した共同作業によって運行されている。鉄道の安全の核心問題もここにある。外注化攻撃は、こうした労働者の共同性、誇りと団結を破壊して進められる。
では、現場労働者を分断し、その団結を破壊した資本にまともに鉄道が運行できるのか。職制の手だけで鉄道が動かせるのか。労働者が誇りを奪い返し、団結して闘った時、新自由主義の存立基盤は崩壊していく。
外注化・合理化との闘いは階級的力関係そのものをめぐる問題であり、最終的にそれは組織攻防戦に集約される。動労千葉は、反合理化・運転保安闘争を通して労働者の誇りと共同性を取り戻し、団結を強化・拡大してきたのだ。新自由主義の外注化攻撃に対して労働組合は前進できる!
労働者の団結を拡大することは可能だ! それを身をもって示してきたのが動労千葉の闘いだ。そして今、動労千葉は満を持して本格的な組織拡大への挑戦を始めている。
労働組合の協力なしに全面外注化は絶対に不可能だ。ここに資本の決定的弱点がある。外注化問題の要である出向・転籍の一切は労働組合の対応にかかっている。資本の本質的・階級的な弱点を突き、労働者の本質的・階級的な力を守り強化する中で、新自由主義を打ち破ることができる。
〈労働運動の解体か再建か〉をかけて国鉄−JR労働運動をめぐる決戦が再びみたび、歴史の焦点となっている。一昨年の4・9政治和解にもかかわらず、依然として動労千葉が新たな可能性を生み出しつつ意気軒高と闘いぬき、国鉄闘争全国運動を軸に1047名闘争が継続している。
動労千葉—動労総連合を先頭とする闘う国鉄労働者は、正規雇用の非正規化を阻止し、JRに労働現場を残すために闘っている。それは自らの課題であり、仲間や後輩の問題であり、子や孫の世代の利害、すなわち階級の利害をかけた闘いだ。 この動労千葉という労働者集団の闘いと声が、すべての国鉄(JR)労働者の魂をとらえる情勢が到来している。
新自由主義との闘いは労働組合の存在そのものをめぐる攻防だ。労働組合こそ情勢決定要因だ。労働組合と労働者の団結にかかわる〈本質的な力〉をめぐる攻防と勝利が動労千葉の闘いの中にある。ここに労働者階級の決定的な力と勝利性が示されている。
2012年3月 5日発行 第2526号
“4・1外注化は阻止した”
“組織拡大春闘へ”
動労千葉 定期委で総決起態勢
(写真 冒頭あいさつで検修外注化攻撃の現局面について提起する田中康宏委員長【2月26日 千葉市】) 動労千葉は2月26日、第66回定期委員会をDC会館で開催し、12春闘決戦段階の闘いを始めとする新たな闘争方針を打・・・
(写真 冒頭あいさつで検修外注化攻撃の現局面について提起する田中康宏委員長【2月26日 千葉市】)
動労千葉は2月26日、第66回定期委員会をDC会館で開催し、12春闘決戦段階の闘いを始めとする新たな闘争方針を打ち立てた。
あいさつに立った田中康宏委員長は冒頭、23日の運転士登用差別事件をめぐる最高裁判決について「あらためて満身の怒りを込めて弾劾する」と述べ全面的な批判を加えた。そして「理屈もなにもない、なりふり構わぬ判決だ。裁判所がなんと言おうが現場からの闘いで運転士登用をもぎとろう」と闘争継続をきっぱりと宣言した。
さらに最大の攻防点となっている検修業務全面外注化については「4月1日全面外注化実施は、ほぼ不可能になった」と明言した。参加した委員と傍聴席から「よし!」という声が上がる。
田中委員長は、動労千葉が申し立てた外注化差し止め仮処分の審尋の中で、JR東日本の代理人弁護士が、いら立ちをあらわにしながら「検修・構内業務の4月1日外注化は行わない」と表明したことを紹介した。
そして「いま外注化を強行したら若い仲間が動労千葉に入ってしまうかもしれない。偽装請負の問題も否応なく焦点化する。動労千葉は強制出向を拒否して組織を挙げた闘争に立ち上がる。これらの問題すべてに当局も東労組も確信が持てないから外注化強行に踏み切れないのだ」と現在の状況を明らかにした。「しかし攻撃が止まったわけではない。4・1実施阻止で得た時間を組織拡大闘争に使い切る。本格的な組織拡大を実現することができた時こそ本当に外注化を阻止できる」。参加者は田中委員長の提起に集中して聞き入った。
来賓あいさつとして動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が発言。経過報告と総括を繁沢敬一副委員長が、情勢を川崎昌浩執行委員が、当面する方針を長田敏之書記長が提起した。
長田書記長は春闘山場の課題について、①検修・構内業務全面外注化阻止の闘い、②国鉄闘争全国運動を軸にした1047名闘争の前進、③運転基地統廃合—組織破壊攻撃を許さない闘い、④JR東日本の新人事・賃金制度導入阻止の闘い、JR貨物でのベアゼロ・賃金抑制打破などの課題を強調し、具体的には「第1の山場を3月14日(春闘山場)〜3月17日(JR東日本ダイヤ改定)の過程に、第2の山場を4月1日に設定しストライキを含む闘いを配置する」と提起した。そして「この中でなんとしても本格的に組織を拡大しよう。“組織拡大春闘”と位置づけて闘おう」と呼びかけた。
討論では各支部から報告・意見が活発に出された。銚子支部の代表は、銚子市や周辺自治体への要請行動などについて報告し3・10銚子地域集会への結集を呼びかけた。車両技術分科会の代表は電車ブレーキの枢要部分に重大な亀裂が発見されたことを報告、「本線上でブレーキが脱落していれば脱線・転覆し、第2の尼崎事故になりかねない事例だ。すべてはコストダウンと検査周期延伸が原因だ」と安全切り捨てのJRを弾劾した。
決戦まっただ中での開催となった66回定期委員会は、この間の外注化阻止闘争が切り開いた大きな展望を確認するとともに、組織拡大闘争を軸に一丸となって決戦本番に突入する総決起態勢を打ち固める場となった。
『動労千葉 No32』発行
動労千葉が機関誌『動労千葉№32』を発行した。「外注化阻止、組織拡大へ/労働運動の復権を」と題して、1月22〜23日の全支部活動者研修会での田中康宏委員長と長田敏之書記長、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんの講演を収録している・・・
動労千葉が機関誌『動労千葉№32』を発行した。「外注化阻止、組織拡大へ/労働運動の復権を」と題して、1月22〜23日の全支部活動者研修会での田中康宏委員長と長田敏之書記長、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんの講演を収録している。田中委員長は、資本主義体制の崩壊が始まった情勢下で強まる民営化・外注化・非正規職化攻撃と対決し、階級的労働運動を復権する道筋を提起している。長田書記長は、それを受けて外注化阻止、基地統廃合粉砕、組織拡大へ闘う春闘の具体的方針を提起している。伊藤さんは、昨年11月の日韓理念交流での講演(『世界に翔びたとう13』に収録)を踏まえ、動労千葉が総評・戦後労働運動をのりこえていることを、外注化阻止闘争のマルクス主義的な意義も明らかにして提起している。
組合員の感想文と併せ、”動労千葉の団結と闘いがどういう時代認識と路線のもとにつくられているか”を学ぶ格好のテキストだ。全労働者に薦めたい。
◆A5判158㌻◆頒価600円◆注文先・動労千葉/千葉市中央区要町2−8DC会館/TEL043-222-7207 FAX043-224-7197 E-mail:doro-chiba@doro-chiba.org
2012年2月27日発行 第2525号
動労千葉運転士登用差別事件 最高裁の反動判決弾劾
“この怒りを職場の闘いに”
(写真 「ふざけんな最高裁! こんな間違った国家はぶっ倒す!」。裁判終了後、烈火のごとく怒りを爆発させて発言する田中委員長【2月23日 最高裁南門前】) 動労千葉の運転士登用差別事件で2月23日、最高裁第一小法廷・・・
(写真 「ふざけんな最高裁! こんな間違った国家はぶっ倒す!」。裁判終了後、烈火のごとく怒りを爆発させて発言する田中委員長【2月23日 最高裁南門前】)
動労千葉の運転士登用差別事件で2月23日、最高裁第一小法廷(櫻井龍子裁判長)は、JRの不当労働行為を認定した高裁判決を破棄する反動判決を出した。
3年余り前の08年12月には同じ内容の裁判で動労水戸は勝利している。しかも同じ最高裁第一小法廷、同じ櫻井裁判長だ。絶対に許せない。
判決の主文読み上げはわずか5秒。裁判長は逃げるように退廷した。
判決後、最高裁前で、はちきれんばかりの怒りが爆発した。
組合側代理人の広瀬理夫弁護士は「二十数年間闘ってきた当該の思いが一瞬で否定された。判決文はJRの言い分をうのみにして、すべて形式論で切っている。しかも許せないのは、自らが判決を出した動労水戸事件との関係に一言も触れていないことだ。動労水戸の”み”の字も出てこない。最初から結論を決めておいてJR側の言い分をなぞっただけの、本当にふざけた判決だ」と怒りをぶちまけた。
田中康宏委員長は「ふざけるな最高裁! 三十数年にわたって虐げられてきた労働者の気持ちを分かってんのか! 運転士登用だけじゃなく、当該の仲間は無人駅の掃除やホームでの牛乳販売など、どれだけひどい扱いを受けてきたのか。こんな最高裁みたいなとこでヌクヌクしている連中には、そういうことが分かんないんだよ」と怒りをあらわにした。さらに「判決文はわずか数ページ。おれたちだけじゃなく本当に多くの労働者が苦しめられ、差別され、自殺に追い込まれてきた。それをやった連中が今日の判決を書いたんだよ。決意を新たにしなければならない。こんな間違った国はぶっ倒さないといけない。あらためてそのことを決意しました」と述べた。
当該の組合員は「本当に悔しいですね。これでも法治国家かと言いたい」「この怒りを外注化阻止に向け、ぶっ倒すまで闘う」「残念でなりません。当該の10人は全員が検査部門で働いています。この怒りを外注化阻止の闘いにぶつける」と次々と発言した。
動労水戸からもこの日、同じ運転士登用差別事件の当該組合員が支援に駆けつけ「動労水戸となぜ違う判決が出るのか。動労千葉と動労水戸が団結するのがこわいからだ。動労水戸でも裁判には勝利したが、いまだに会社は非を認めようとしない。職場から闘い、力づくで会社に頭を下げさせるしかない。今日、一つの結果が出ましたが”だからなんぼのもんじゃい!”という話です。千葉と水戸で固く団結し、こんな判決はひっくり返そう」と発言した。
川崎昌浩執行委員は「闘いはこれからだ。判決への回答はただ一つ。職場からの壮大な反乱をつくり、何十人、何百人という若い仲間を獲得することだ。反動判決を出した裁判長に、こんな判決を出したおかげで運動が盛り上がってしまったと後悔させてやろう」と呼びかけた。
最後に結集した組合員と支援は、最高裁に向かって力いっぱい怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
銚子46人減、千葉転27人減 基地統廃合粉砕へ
動労千葉 訓練拒否し長期スト
JR千葉支社は2月17日、動労千葉に対して千葉支社管内の運転基地再編に向けた労働条件(要員数、行路など)の提案を行った。運転基地の統廃合をめぐる攻防もきわめて重要な局面に入った。動労千葉の拠点破壊、強制配転—組織破壊攻・・・
JR千葉支社は2月17日、動労千葉に対して千葉支社管内の運転基地再編に向けた労働条件(要員数、行路など)の提案を行った。運転基地の統廃合をめぐる攻防もきわめて重要な局面に入った。動労千葉の拠点破壊、強制配転—組織破壊攻撃を絶対に許すな! 昨年11月から指名ストライキで闘っている動労千葉と連帯して闘おう!
提案された内容は左の表の通りだ。
運転士関係では、千葉運転区が27人の減、銚子運転区(86人)が廃止され新設される銚子運輸区は40人、銚子では運転士が46人の大幅減となる。新設される佐倉運輸区の運転士は73人。
車掌関係では、成田車掌区(82人)は廃止、千葉車掌区が88人減、新設される佐倉運輸区が122人、銚子運輸区43人と提案されている。
あわせて数百人の運転士・車掌が異動になる。動労千葉の伝統的拠点である千葉運転区、銚子運転区に手をかける大攻撃だ。新運輸区の開設は、当初は3・17ダイヤ改定時とされていたが、昨年末に「準備が整わないから」との理由で「5月実施」が再提案されている。また、今回は要員数(区所ごとの標準数)が提案されただけで「最終的な異動の人数」「異動の人選の基準」は示されていない。また、本人希望を尊重して異動を行うのかどうかについても千葉支社はいまだ回答していない。
提案に対して動労千葉は、本人の希望を最大限尊重すること、あらためて本人からの希望調査を実施することを求めた。
職場の統廃合は、最大の組織破壊攻撃だ。
JR千葉支社は昨年11月、新設する運輸区の要員や行路数を明らかにしないまま、一方的に配転のための線見訓練を開始した。今回の基地統廃合を、動労千葉への組織破壊攻撃に最大限使いきるためだ。
これに対して動労千葉は、銚子支部が11月5日から、千葉運転区支部が12月20日から訓練拒否の指名ストに入った。一糸乱れぬ団結で今日まで4カ月にわたって長期の波状ストを闘い抜いている。これ自身が実に画期的な闘いであり、会社をを追い詰めている。
2・15国鉄集会で、銚子支部の渡辺靖正支部長は「これは会社の人事権を使った組織破壊攻撃そのものだ。銚子運転区の廃止、成田車掌区の廃止、佐倉運輸区の新設にはなんの合理性もない。行政にも働きかけ反対の声をあげてくれるようお願いしている。支部一丸となって闘う」と決意表明した。千葉運転区支部の大野茂支部長は「組織破壊は絶対に許さない! 強制配転も絶対に許さない! それでも強制配転するというなら、やってやろうじゃないですか。動労千葉の旗を高々と掲げ、佐倉支部を結成します。そして銚子、佐倉、千葉運転区で一大組織拡大闘争を展開することを宣言します。外注化阻止闘争と比べたら小さな闘いかもしれないが、こうした闘いの勝利なくして国鉄闘争の勝利はない」と言い切った。
運転基地再編はローカル線の切り捨てそのものだ。JR東日本は大震災後の収益が急回復しているにもかかわらず、ローカル線切り捨ての姿勢をさらに強めている。
津波被害を受けた東北沿岸部の在来線7線区のうち山田線、大船渡線について、2月7日の会見で清野智社長は、当面、鉄路の復旧でなく専用道によるバス高速輸送システム(BRT)を導入する考えを明らかにした。地元は猛反発している。
首都圏でも、「東京駅から70㌔圏の直通運転」を増発し、それ以遠の線区については次々と削減を進めている。銚子運転区廃止—佐倉運輸区新設もその一環だ。金もうけのためなら、無慈悲に地方を切り捨てるJR東日本は絶対に許せない。
3月10日には、銚子運転区の呼びかけで「銚子運転区・成田車掌区廃止反対!ローカル線切り捨て反対!/総武本線・成田線沿線・銚子地域集会」が午後1時からJR銚子駅前で開催される。全力で駆けつけよう。
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区所名、運転士、車掌、管理、事務
千葉運転区、163→136(▲27)、無、13→12(▲1)
千葉車掌区、無、212→124(▲88)、11、2
銚子運転区(廃止)、86→0、無、10→0、2→0
銚子運輸区(新設)、40、43、10、2
佐倉運輸区(新設)、73、122、12、2
成田車掌区(廃止)、無、82→0、9→0、2→0
現改比較、+−0、▲5、+2、+−0
2012年2月13日発行 第2523号
外注化を10年間も阻んだ動労千葉
国鉄闘争全国運動を職場・地域に
4・1JR全面外注化阻止は“分割・民営化前夜”の大決戦
JR東日本の検修・駅業務全面外注化をめぐる攻防は、国鉄労働運動と日本階級闘争の命運を決める決戦だ。動労千葉を先頭とする4・1外注化阻止の闘いは、1985年の国鉄分割・民営化反対スト前夜に匹敵する緊迫した闘いの渦中にある。この決戦の重大な位・・・
国鉄労働運動はいま、掛け値なしに国鉄分割・民営化以来最大の正念場に突入している。
1047名解雇撤回闘争をめぐる一昨年の4・9政治和解は、1047名闘争と動労千葉の解体を狙うものだ。そして、検修全面外注化や運転基地大再編などの矢継ぎ早の攻撃は、動労千葉の絶滅をもくろむ大攻撃だ。これは階級的労働運動全体を最後的に解体する攻撃と一体のものだ。
日帝・支配階級とJR資本は大恐慌情勢下で、国鉄労働運動の息の根を最後的に止めるために最大級の位置づけをもってこうした攻撃に打って出たのだ。それはいまも、火花を散らしながら続いている。この攻撃を直視し、これを打ち破って初めて日本労働者階級は未来を展望できるのだ。
4・1検修外注化によって、数千人が働く検修職場で当面1千人を超える労働者が強制出向の対象になる。仮に強行されれば、千葉支社管内でも1〜2カ月のうちに幕張車両センターや京葉車両センターの庁舎を千葉鉄道サービスに明け渡し、現場レベルで7割の労働者が出向の対象となり、その選別が始まる。これまでに外注化されてきた施設部門(保線・電力・信号通信・建築・土木など)に加え、検修や駅業務(2521号2面参照)も全面外注化されれば運転士・車掌を残すのみとなり、いずれは全部門が外注化されJR直営の現業職場は消滅する。
現場労働者にとっては、一から仕事を覚え、鉄道の安全のために誇りをもって仲間と働いてきた職場が丸ごと外注会社に放り出されることを意味する。“JRに残留か出向・転籍か”——出向先からJRに戻るためには仲間を裏切り、会社にゴマをするしかない。分割・民営化ですべての国鉄労働者が直面したことが検修職場の労働者に再び突きつけられている。
動労千葉は、JR東日本が2000年11月に打ち出した「ニューフロンティア21」を〈第2の分割・民営化攻撃>ととらえ、10年余にわたって血のにじむような外注化阻止闘争を継続してきた。
ニューフロンティア21では、「ステーションルネッサンス」と称する上野や品川、新宿、東京駅などの大規模ショッピングセンター開発や、ICカードシステムSuicaの導入などが打ち出され、鉄道事業は事業戦略の3番目に位置づけられた。外注化を軸にかつてない大合理化計画が打ち出され、「5年でメンテナンスコスト2000億円削減」という方針のもと、施設部門は全面外注化され、千葉以外では検修・構内業務も逐次外注化が進んだ。
01年4月から始まったシニア制度(再雇用機会提供制度)は、こうした外注化(合理化)と組合員の再雇用を抱き合わせにして組合に認めさせる攻撃だった。これを認めれば全面外注化に行き着く。動労千葉は協約締結を拒否した。「子どもが学生で、再雇用されないと生活できない」という組合員との間で並大抵ではない激論がくり返された。毎年、二けたの組合員が退職する中で厳しい討論が数年間続いた。
さらに幕張支部では、支部の総力をあげた非協力闘争や、検修職場での反合理化・運転保安闘争(きっちり仕事をして要員削減=合理化をさせない)で外注化を阻み、逆に増員をかちとり、ついには二けたの強制配転者を幕張に戻した(04〜05年)。06年の構内脱線事故でも仲間を守り切った。その中でついに平成採の青年労働者が動労千葉に結集した。国労からもスト破りを拒否して動労千葉に合流した。
会社は報復的に次々と支部役員を強制配転し、残った組合員も平成採と一緒の仕事から外された。こういう攻撃にも耐え、動労千葉は幕張車両センターでの外注化を立ち往生に追い込んだ。
続いて焦点になった京葉車両センターでは動労千葉組合員は少数派だ。だがこの10年間で他労組も含めて職場全体が「外注化反対」になった。動労千葉のエルダー組合員はもとより、他労組のエルダー社員も外注業務を請けることを拒否した。結局、東労組元役員のカクマル2人と元助役だけが手をあげた。
京葉車両センターで働く労働者の大半は平成採だ。外注化は彼らの未来がかかった問題だ。ついに10年12月、東労組と決別して1人の青年労働者が動労千葉に加入した。
「これは自分たちの身を守る闘いだ。鉄道の安全を守り、まともな就職先もなく未来を奪われたおれたちの世代全体の権利を守ることにもつながる。本気で立ち上がれば外注化を止めることは可能だ。あきらめるな。千葉では10年止めてきた。それは動労千葉の闘いがあったからだ」——彼の訴えは東労組傘下の青年労働者の心をわしづかみにした。これが翌11年2月1日の外注化計画を頓挫に追い込む力となった。JRは、ようやく1年後の今年1月27日、構内運転1日勤を外注化したが、本当の勝負はこれからだ。
どんなにごまかそうとも、東労組はすでに01年に外注化に協力する協約をのんでいる。京葉外注化についても「雇用の場の確保なら反対しない」「技術継承のために始業検査だけは直営に」と外注化推進の組合案まで作成しているのだ。彼らの正体を暴き出し、さらなる現場からの総反乱を巻き起こそう。
動労千葉と国鉄1047名闘争こそ、国鉄労働運動根絶という国鉄分割・民営化に込めた支配階級の野望を最後の一線で阻んだ存在だ。
動労千葉は、国鉄の分割・民営化という戦後最大の労働運動解体攻撃に対して、85年、86年の2波のストライキで団結と組織を守り抜いた。この闘いは国労津田沼分会の決起を生み、86年10月の国労修善寺大会では現場組合員の決起で国労本部の労使共同宣言締結を葬った。89年末〜90年には動労千葉は、解雇撤回闘争の一括和解策動粉砕の3波のストに決起、こうした激闘を経て1047名闘争が登場した。
動労千葉は、まさに乾坤一擲(けんこんいってき)の闘いに立つことで国鉄分割・民営化という歴史的試練に労働組合として耐え生き残った。
そしていま動労千葉は、反合理化・運転保安闘争路線と階級的団結論で分割・民営化反対闘争を25年にわたって継続するとともに、外注化攻撃との闘いの中で新たな画期的地平をつかもうとしている。01年以降の血のにじむような外注化阻止闘争をとおして、JR青年労働者の反乱—動労千葉と動労総連合への結集(組織拡大)を実現したのだ。1人の青年労働者の決起が職場丸ごとの反乱をつくりだし、JR資本とJR総連・東労組の結託体制を粉砕する可能性を完全につかんだのである。実際に東労組京葉車両センター分会では、大会や職場集会で青年労働者から圧倒的な「絶対反対」の声が公然とあがっている。
外注化とは、日本帝国主義にとって「企業の存続」(12年版経労委報告)をかけた核心的攻撃だ。動労千葉を先頭とする国鉄労働運動は、この攻撃を真正面から見据えて闘う中から、JR総連・カクマルとの最後的決着をつける闘いの緒戦に突入した。
平成採の総反乱—JR総連解体闘争こそ、階級的労働運動路線の成否をかけた戦場だ。それは、国鉄分割・民営化攻撃の開始以来30年余の、いや63年三河島事故後の動労の安全保安闘争をめぐる「闘争中止」にカクマル松崎明が屈服した時以来の路線的決着をかけた歴史的決戦だ。
これは、JR(国鉄)という日本資本主義および日本階級闘争にとって特別の意味をもつ産別において、外注化攻撃を実際に打ち破り、新自由主義を根底から覆す労働運動が歴史的に登場することを意味する。それは、日帝の新自由主義攻撃を支えてきた史上類例のない反革命労働運動=JR総連を解体し、国鉄分割・民営化攻撃についに決着をつける歴史性をもった闘いだ。
動労千葉の闘いは同時に、非正規職化の根源との闘い(非正規職化させない闘い)に、正規−非正規の分断を超え4大産別の正規職が決起する画期をなす闘いでもある。自らの労働者としての誇りにかけ、労働者階級全体の利益をかけた闘いに立ち上がっているのだ。
日本の中曽根、米レーガン、英サッチャーの登場を前後して始まった新自由主義30年余の展開は、ついに世界大恐慌にまで行き着いた。資本家階級には、労働者階級を犠牲にする以外に整合性・合理性・有効性のある政策はもはやない。その意味で新自由主義の根幹中の根幹は、労働者階級の反撃を粉砕すること、労働運動を根絶すること、この一点にある。
4・9政治和解は、日本労働者階級の階級的反撃の芽を根こそぎ断つことを狙った攻撃だ。JR職場での全面外注化は、これと表裏一体だ。1047名闘争圧殺攻撃は常に、JR職場での外注化攻撃と一体で進められてきた。00年の4党合意も保線などの施設部門外注化による国労の拠点破壊と一体で強行された。
日帝の最大の階級政策である国鉄闘争解体攻撃を正面から見据え、国鉄闘争を継続するための必死の反撃として始まったのが国鉄闘争全国運動だ。職場生産点で必死に外注化と闘う動労千葉が、全国に発した「国鉄闘争の火を消すな!」の訴えは、国鉄闘争に心を寄せる全国の労働者、各界の諸人士の心に響き、一昨年6月13日の感動的な結成集会に結実した。
1047名闘争と動労千葉は、今なお日本労働運動再生の可能性の中心にあり、新自由主義を打ち破る新しい労働運動創造の現実性を開示し続けている。何よりも動労千葉が、外注化との闘いの渦中で平成採の反乱と本格的な組織拡大、JR総連打倒情勢を引き寄せるならば労働運動全体に巨大なインパクトを与えることは間違いない。
139日間の歴史的な産業ゼネストを闘った全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部や動労千葉の闘いを筆頭に、新しい階級的労働運動が歴史の舞台に登場し始めている。動労総連合は、水戸や高崎で偽装請負を告発し、動労水戸は被曝労働強制と対決するストライキでついに青年労働者の加入を実現した。郡山総合車両センターやJR西日本・後藤総合車両所での偽装請負追及の闘いなど、全国のJR職場で闘う労働運動の再建が始まっている。何よりも動労千葉争議団、和解を拒否して闘う国労闘争団員が1047名解雇撤回の闘いを不屈に貫いている。
さらに郵政・自治体・教労などでも、動労千葉に続く挑戦が始まっている。大阪市長・橋下との闘い、仙台市職など被災地での闘いなど、4・9和解との対決を貫く国鉄闘争全国運動がその真価を発揮するのはまさにこれからだ。
階級的労働運動の復権は、国鉄闘争全国運動が本格的な運動として発展するかどうか、そして動労千葉が、JR総連の内部からの青年の反乱と組織拡大を実現できるかどうかにかかっている。
“4・9和解と闘う国鉄闘争全国運動”という階級的構図を鮮明に突き出し、全国・全産別で国鉄闘争全国運動への結集をさらに大胆に呼びかけよう。その先端で闘う動労千葉への組織破壊攻撃を許さず、支援・連帯闘争を職場生産点に組織しよう。
国鉄決戦とは、日本の労働運動をめぐる階級決戦そのものだ。国鉄闘争全国運動と動労千葉を支援する会の会員拡大、動労千葉争議団と国労原告団の物販闘争に全力で決起しよう。そして労働学校運動をさらに全国で発展させよう。2・15国鉄集会の大成功を突破口に、全国の職場・地域・産別で階級的労働運動をつくりだそう。
2012年2月 6日発行 第2522号
4月全面外注化を阻め
動労千葉 京葉・幕張で終日のスト
一部外注化強行に総力で反撃
(写真 ストに入った組合員は「外注化阻止!基地再編粉砕!」の横断幕を掲げて京葉車両センター門前で集会を開催。発言者は田中委員長【1月27日 千葉市美浜区】) (写真下 DC会館でのスト突入総決起集会には150人の組合員が結集、・・・
(写真 ストに入った組合員は「外注化阻止!基地再編粉砕!」の横断幕を掲げて京葉車両センター門前で集会を開催。発言者は田中委員長【1月27日 千葉市美浜区】)

(写真下 DC会館でのスト突入総決起集会には150人の組合員が結集、新たな決戦に向けた闘争態勢を固めた)
JR東日本は1月27日、京葉車両センターにおける構内運転業務の一部外注化を強行した。動労千葉は同日、これを徹底的に弾劾するストライキに立ち上がった。京葉車両センター、幕張車両センター、検査派出を含む全検修職場を対象に始業時から終日のストを打ち抜いた。
厳寒の早朝、京葉車両センター門前に動労千葉組合員と支援の労働者・学生ら100人が集まり突入集会を開いた。
京葉車両センターで働く繁沢敬一副委員長がマイクを握り「外注化のための訓練の中で、速度超過や、一時停止の場所で前進全ノッチを入れて加速するということまで起きている。こんなデタラメな外注化を絶対に許してはならない」とあらためて戦闘宣言。
あいさつに立った田中康宏委員長は「こんな外注化は破産に追い込む。絶対に直営に戻す。そうしなかったら重大な事故が必ず起こる。今日から闘いは新たな段階に入った。4月の検修全面外注化を何がなんでも止めよう」と発言した。その上で田中委員長は、東労組が1月25日に会社との間で新人事・賃金制度について大筋妥結したことを怒りをもって報告し「現場の誰がそんなことを認めたのか! 新人事・賃金制度は外注化とひとつの攻撃だ」と弾劾した。
ストに入った組合員が次々とマイクをとった。幕張支部の青年は京葉車両センターで働く仲間に向かって「もう一回、本気で反対してくれ! みんなが反対したら外注化は止まる。あきらめなければ道は開ける。動労千葉青年部とともに闘おう!」と熱烈に呼びかけた。さらに、運転基地統廃合のための線見訓練に反対して指名ストを継続している銚子支部と千葉運転区支部、さらに貨物支部の代表が発言した。
続いて郵政非正規ユニオンの斎藤裕介委員長、ちば合同労組青年部、全学連、習志野市職の労働者、動労千葉を支援する会の代表などからともに闘う決意が表明された。
その後、10時30分からDC会館で「スト突入総決起集会」が開催された。運転職場や貨物職場からも多数の組合員が駆けつけ150人の結集で熱気があふれた。
この場で田中委員長は、検修業務の全面外注化、この間提案された「駅業務委託のさらなる推進」、さらに26日に修正提案が行われた新人事・賃金制度の問題を取り上げ、新たな段階に入った外注化攻撃の全体像を明らかにした。そして「これは青年の未来を根こそぎ奪う攻撃だ。職場の若い仲間に、いま始まっている攻撃をリアルに訴えて欲しい。動労千葉はこの10年間、いかに激しい攻撃であろうとも原則を貫いて闘えば止められることを示してきた。この2〜3月、腹を据えてありとあらゆる闘いをやりぬこう」と訴えた。まとめを行った長田敏之書記長は「会社にとっても業務の全面外注化は簡単なことではない。十分勝負になる。何よりもこの過程で本格的な組織拡大を実現することが鍵だ」と述べた。
いよいよ検修、駅業務外注化も含めたJR大再編との激突が火花を散らしながら始まった。
昨年6月以来の京葉車両センターにおける攻防は、JR東日本をぎりぎりまで追い詰めた。青年組合員を先頭とする動労千葉の渾身(こんしん)の決起が職場全体を揺さぶり、東労組の若い現場組合員や外注会社に出向しているエルダー職員も含めた反乱を巻き起こす画期的地平を切り開いた。JR資本が恐れているのは青年労働者の総反乱だ。京葉車両センターでの8カ月に及ぶ闘いはその現実性をはっきりと示した。JR大再編を必ずやJR資本の墓穴に転化しよう!
動労千葉運転士登用差別事件 “明白な不当労働行為”
最高裁で田中委員長が陳述
(写真 動輪旗を掲げて最高裁前に結集、意思統一を行って裁判に臨む組合員【2月2日 千代田区】) 動労千葉の運転士登用差別事件の口頭弁論が2月2日、最高裁判所第一小法廷(櫻井龍子裁判長)で開かれた。1980〜82年・・・
(写真 動輪旗を掲げて最高裁前に結集、意思統一を行って裁判に臨む組合員【2月2日 千代田区】)
動労千葉の運転士登用差別事件の口頭弁論が2月2日、最高裁判所第一小法廷(櫻井龍子裁判長)で開かれた。1980〜82年にドライバーコースで国鉄に採用された組合員が、動労千葉に所属していることだけを理由に運転士に登用されなかった不当労働行為事件をめぐる裁判だ。
傍聴券配布所である最高裁南門前に、正午過ぎから寒風を突いて続々と組合員・支援が駆けつけた。傍聴席を倍する数だ。当該の組合員を先頭に最高裁に力強くシュプレヒコールをたたきつけて裁判に臨んだ。
法廷では提出書面の確認に続いて組合側代理人の広瀬理夫弁護士が陳述に立ち、JR東日本による日常的な組合差別、組合敵視政策の異常性を指摘した上で、会社側が提出した上告理由を一つひとつ取り上げて全面的に批判した。
続いて陳述に立った田中康宏委員長は「本件の解決を求めて千葉県労働委員会に申し立ててから20年以上。今さら弁論を再開して何を調べようというのか。これが率直な気持ちだ」と弁論を再開した最高裁の姿勢をあらためて問うた。そして「パイロットの免許を取ったのにパイロットに登用されない。教員免許を取ったのに先生になれない。看護師の資格をとったのに看護師の仕事ができない。本件はこれと同じだ。これほど明確な不当労働行為事件はない」と断じた。
JR東日本の代理人は一言も発しないまま口頭弁論は終了した。
終了後、社会文化会館で報告集会が行われた。
まず広瀬弁護士が20年以上にわたる裁判経過を報告した上で「最高裁が弁論を開くのはなんらかの形で高裁判決を見直すためだ」と述べ、同じく裁判を担当した伊藤さやか弁護士が「こんな形で弁論が再開され悔しい思いでいっぱいだ」と発言した。
当該の組合員全員が前列に並んであいさつした。関道利執行委員は「会社の上告理由書はまったくのデタラメ。こんなものを許しておいたら会社はますます外注化を始めとする新たな攻撃に突っ走る。こんなものは断固として粉砕する」。幕張支部の内田晃さんは「本当に悔しいです。しかし、二十数年闘ってきて青年部を始め自分たちがやってきた闘いを引き継ぐ若い世代が出てきてくれた。大人たちが屈服してきた現実を若い人たちがひっくり返し、奪われたものを全部取り返していく闘いの礎として今後も闘っていく」と述べた。
最後に発言に立った田中委員長は「これは勝利が確定した動労水戸の事件と同じ内容の裁判であり、担当しているのも同じ第一小法廷、裁判長も同じ櫻井龍子裁判官だ。高裁判決を見直すことなど本来はあり得ない。今回の弁論再開には、4・9政治和解や尼崎事故をめぐる裁判と一体で、国鉄分割・民営化攻撃とその後に起きたすべてのことにふたをしてしまおうという狙いがある。勝利判決に向け、そして何よりも検修全面外注化阻止に向けた2カ月間の決戦に総力で立ち上がろう」と呼びかけた。
判決言い渡しは2月23日(木)午後1時30分から最高裁で行われる。
2012年1月30日発行 第2521号
動労千葉運転士登用差別事件
勝利判決の破棄許すな
逆転狙い最高裁が弁論再開
2・2傍聴闘争に結集しよう 最高裁は昨年末、動労千葉の運転士登用差別事件についての弁論を2月2日に再開することを決定した。最高裁が弁論を開くこと自体が、きわめて異例のことだ。組合側勝訴の09年高裁判決をひっくり返すことを狙った絶対・・・
最高裁は昨年末、動労千葉の運転士登用差別事件についての弁論を2月2日に再開することを決定した。最高裁が弁論を開くこと自体が、きわめて異例のことだ。組合側勝訴の09年高裁判決をひっくり返すことを狙った絶対に許すことのできない攻撃だ。傍聴闘争に全力で結集し、勝利判決をかちとろう。
この裁判は、国鉄時代の1980年、81年、82年にドライバーコースで採用され、訓練を受けて運転士資格を取得した動労千葉組合員が、動労千葉に所属していることだけを理由に運転士に登用されなかった不当労働行為事件をめぐる裁判だ。09年の高裁判決は、JR東日本の不当労働行為を明確に認定し、中労委の反動命令と、一審東京地裁の不当判決を取り消し、「1998年1月1日付で運転士に発令したものとして取り扱わなければならない」と判示している。国鉄分割・民営化以来、二十数年にわたって固く団結を守り抜き、あらん限りの組織破壊攻撃を打ち破ってきたことによって切り開かれた勝利だ。
動労水戸の同じ内容の裁判でも、08年12月18日に最高裁で勝利判決が確定し、すでに希望する組合員は本線運転士や構内運転士の仕事に就いている(動労水戸は現在、この最高裁判決の完全な履行を求めて新たな訴訟を闘っている)。
80年から82年にドライバーコースで採用された動労千葉組合員は、いまだ1人も運転士職を発令されていない。他方、同じ条件の東労組組合員、動労千葉からの脱退者は次々と運転士に登用された。動労千葉は、1047名解雇撤回闘争とともに、この運転士登用差別事件を最重要課題と位置づけて闘い続けてきた。
JR東日本は国鉄分割・民営化以降も、JR総連・東労組と結託し、あらん限りの組織破壊攻撃をくり返してきた。87年4月〜88年4月の1年間で、役員・活動家を中心に98人もの動労千葉組合員が駅や売店などに強制配転された(当時の組合員の約1割)。支部の掲示板は撤去され、組合事務所明け渡し訴訟が起こされた。職場での機関紙配布や組合費徴収にまで処分が加えられた。露骨な昇給昇格差別。面談の場などを利用した脱退強要。「暴言」「不規則発言」などを理由とした処分の乱発。あげればきりがないほどだ。東京では国労の運転士が次々と強制配転され、文字通りゼロにされた。
こうした、ありとあらゆる不当労働行為の山の上に成り立ってきたのがJR体制なのだ。
最高裁は、東京高裁での判決が出てから2年以上もこの問題を放置した上で突然、弁論再開を決定した。これは、一昨年の1047名闘争の4・9政治和解や、尼崎事故をめぐるJR西日本前社長・山崎正夫への1・11無罪判決とも一体のきわめて政治的な決定だ。国鉄闘争根絶攻撃の前面に再び司法権力が名乗り出たということだ。
JR体制の危機があらゆる側面から深まり、検修や駅業務の全面外注化、新人事・賃金制度に対する青年労働者の「もうがまんならない!」という怒りはかつてなく高まっている。こうした中で、10年以上にわたって検修業務の外注化を阻止してきた動労千葉や、被曝労働を拒否してストに決起した動労水戸が、青年労働者の心をがっちりととらえ、本格的に結合し始めていることに、JR資本と国家権力は心底から震え上がっているのだ。検修外注化阻止の闘いと一体で2・2最高裁闘争に総結集しよう。
動労千葉の運転士登用差別事件
80~82年 ドライバーコース(予科生)で国鉄採用。運転士資格を取得
87年4月 国鉄分割・民営化
89年 89年を最後にJR東が予科生からの運転士登用打ち切り
90年3月 千葉県地労委に救済申し立て
90年6月 地労委で組合側勝利の命令
94年9月 中労委での審査が結審(中労委は11年11カ月間放置)
06年7月 中労委が地労委命令取り消し
08年3月 東京地裁が組合側請求棄却
09年9月 東京高裁が組合側勝訴の判決
11年末 最高裁が弁論再開を決定

2012年1月16日発行 第2519号
外注化阻止の正念場に突入
動労千葉 実施強行の動きに反撃
京葉車両センターでスト・緊急抗議
(写真 「外注化阻止! 動労千葉とともに闘おう!」。車両センター門前でシュプレヒコールをあげ職場の仲間に呼びかけ【1月10日 千葉市美浜区】) 計画縮小して27日実施狙う 動労千葉は1月10日、京葉車両センタ・・・
(写真 「外注化阻止! 動労千葉とともに闘おう!」。車両センター門前でシュプレヒコールをあげ職場の仲間に呼びかけ【1月10日 千葉市美浜区】)
動労千葉は1月10日、京葉車両センターにおける構内運転業務の外注化強行の動きに対して時限ストに決起、早朝からの緊急抗議闘争を打ち抜いた。いよいよ検修全面外注化をめぐる正念場の攻防が始まった。
JR千葉支社は5日、京葉車両センターでの構内業務外注化に関する修正提案を行った。内容は当初計画の「2日勤」を「1日勤」に縮小して千葉鉄道サービス(以下、CTS)に委託、実施日は1月27日とし、そのための訓練を7日にも始めるというものだ。
動労千葉が昨年、外注化阻止に総力で立ち上がる中で、東労組京葉車両センター分会内においても青年労働者を中心に「外注化反対!」の声が公然とわき上がった。他労組も含めてCTSで働くほとんどの労働者が外注業務を請けることを拒否した。追い詰められた千葉支社は、計画をぎりぎりまで縮小し、東労組元役員のカクマル分子2人と、運転士の免許を持っている管理者1人をかき集め、何がなんでも外注化を実施する攻撃に踏み込んできたのだ。
会社が外注化強行の姿勢を見せるや、東労組千葉地本はすぐさま「修正提案受け入れ」を表明、職場では「提案を受けなければ一方的に進められてしまうから…」と卑劣な言い逃れをしている。そんなごまかしが通用すると思っているのか!
外注化のためのハンドル訓練が始まる10日早朝、京葉車両センターの門前には、京葉支部や幕張支部を先頭に、怒りに燃えた動労千葉組合員と支援が集まった。
始業から1時間の時限ストに入った繁沢敬一副委員長は「会社は27日から外注化を実施すると言っている。しかも、何十年も運転の仕事をやってない人間に、正味2週間の訓練で一番事故が多い構内運転の仕事をさせる。安全をまったく無視した攻撃でもある」と発言。同じくストに入った
京葉支部の青年部組合員は職場の仲間に「一緒に闘おうぜ!」と心から呼びかけた(発言別掲)。発言には、ともに反対の声をあげて昨年10月の外注化実施を中止に追い込んだ仲間への信頼と確信があふれていた。東労組の青年の中にも「自分たちの仕事を奪う人間になんで仕事を教えないといけないのか」という怒りが満ちている。
幕張支部の山田護支部長は「この1日勤外注化は単なる1日勤じゃない。検修業務全面外注化の一歩だ」と断罪し、門前に居並ぶ管理者に「お前らの子どもや孫の就職口も無くなるんだぞ! お前らが未来を奪っているんだよ!」と突きつけた。田中康宏委員長は「今回の1日勤外注化を担当するのはすべてJRからの出向者、教育・訓練をやるのもJRだ。CTSには構内運転の技術などない。すべてが偽装請負、法律違反だ」と弾劾した。基地統廃合反対の指名ストを闘う銚子支部や千葉運転区支部、他支部の組合員や駆けつけた支援もマイクを握って決起を呼びかけた。
長田敏之書記長がまとめを提起し「あらゆる闘いを駆使して27日の外注化実施を阻止する。今日の闘いを期して動労千葉は外注化阻止の決戦に突入する」と宣言。最後に全員が「外注化を阻止するぞ! 動労千葉とともに闘おう! 闘って未来を切り開こう!」とシュプレヒコールをあげて抗議行動を終えた。
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京葉車両センターで働くみんな、おはよう! 今日、訓練が始まるんだけどなんでこんなことになっちゃったのか。東労組は反対行動みたいなことをやってきたけど本当に反対してたのか。
みんなが東労組で一生懸命がんばってきたこと、それは見事に裏切られたけど、その力はうそじゃないと思っている。まだやれることは、いっぱい残っている。みんなが団結してやればなんとかなる。仕事がなくなってからじゃ遅いぞ。
今日は、おれと繁沢さんがストに入るけど、その穴埋めは誰がやっているの。東労組の若い連中じゃん。それを指示しているのは誰なんだ。東労組の管理者じゃないか。なんで東労組は仲間を守らないんだよ。みんな組合費、払ってるんだろ。弱いもんを守るのが労働組合じゃないのかよ!
今回の訓練で、おれたち動労千葉の組合員は日勤の仕事から外された。その仕事は2年前ぐらいにハンドルを持った若い連中がやらされている。その中には最近、子どもが生まれた人もいる。自分たちの仕事を取られることを分かりながら、なんで訓練に協力しなきゃいけないのか。一緒にやろうよ! 仕事が無くなってからじゃ遅いよ! みんなで闘おう!
動労千葉旗開き 決戦本番へ決意あふれ
“闘う労働組合復権の年に”
(写真 田中委員長と家族会が鏡開き。決戦渦中の旗開きで2012年の奮闘を誓いあった【1月7日 DC会館】) 動労千葉の団結旗開きが1月7日、DC会館で開催され、170人が集まった。今年の旗開きは、検修構内業務の外・・・
(写真 田中委員長と家族会が鏡開き。決戦渦中の旗開きで2012年の奮闘を誓いあった【1月7日 DC会館】)
動労千葉の団結旗開きが1月7日、DC会館で開催され、170人が集まった。今年の旗開きは、検修構内業務の外注化攻撃がいよいよ動き出し、また基地統廃合反対の指名ストライキを闘う中での開催となり、決戦突入宣言を高らかに発する場となった。
冒頭、繁沢敬一副委員長が「今年は動労千葉にとっても国鉄分割・民営化以来の決戦の年。外注化阻止、基地統廃合—組織破壊攻撃粉砕で、みなさんとともに意気高く闘い抜いていきたい」と戦闘的に開会を宣言した。
あいさつに立った田中康宏委員長は、3・11大震災と福島第一原発事故をはじめとする激動の1年を振り返った上で、「2011年に起きたことは始まりに過ぎない。世界中で労働者の闘いが爆発し始めている。この動きはもう誰にも止められない」と述べ、「今年やりたいことは闘う労働組合の復権だ。それができれば間違いなく時代は動き出す。何十万人、何百万人もの人びとの怒りの声、変革への思いが渦巻いている。これが団結し、その団結の中心に労働組合の旗を立てることだ」と2012年の課題を突き出した。
そして「私たちはこの労働組合復権の闘いを、国鉄闘争にこだわり抜く中からつくりたい。国鉄分割・民営化からすべてが始まった。そして、この攻撃は今も血を流しながら続いている。3月には大量の契約社員(グリーンスタッフ)が首になる。しかもJRは、首にしたベテラン労働者を自らの派遣会社に抱え込み、より低賃金で働かせようとしている。青年を使い捨て、未来を奪って暴利をむさぼるような社会でいいはずがない。労働法規が規制緩和されたから自動的に労働者が非正規職に突き落とされたわけではない。一つひとつの職場攻防を労働組合が闘えなかった結果だ。動労千葉は『外注化・非正規職化は止めることができる』ということを現実の闘いで示したい。そのことを抜きに労働組合復権と言っても空論に過ぎない」と当面する闘いの意義を明らかにした。
来賓あいさつの冒頭、この日の午前に三里塚反対同盟の鈴木謙太郎さんが急逝されたことが司会の大竹哲治副委員長から伝えられ、参加者に衝撃が走った。大竹副委員長は反対同盟と固く連帯して闘い抜くことをあらためて表明した。
動労千葉顧問弁護団などのあいさつの後、家族会の山田佐知子新会長らと田中委員長が鏡開き。全員が杯を掲げて12年の奮闘を誓い合った。
決戦の先頭に立つ動労千葉争議団の中村仁さん、幕張支部の山田護支部長、京葉支部の青年が次々とマイクをとって決意表明。山田さんは「本当に外注化阻止で闘う時が来た。青年部で国鉄分割・民営化と闘った頃の気持ちで、組織拡大をかちとり、絶対に外注化を止める」と烈々たる闘争意志を示した。基地統廃合反対の指名ストを継続中の千葉運転区支部と銚子支部の代表は、3月ダイヤ改定時の基地統廃合を粉砕したことを勝利感をもって報告し、さらに当局を追い詰めていく決意を語った。
動労千葉は昨年、外注化阻止と組織拡大の闘いを軸に大前進を切り開いてきた。組合員の発言にはその自信と確信があふれ、いよいよ決戦本番を迎えた緊張感と決意にみなぎる旗開きとなった。
2012年1月 1日発行 第2518号
動労千葉 千葉転も指名ストへ
庁舎前で意気高く突入集会
(写真 「運転基地再編、強制配転を許さないぞ!」。千葉運転区庁舎前でシュプレヒコール【12月19日】) 新運輸区開設は5月に延期 動労千葉は、JR東日本による銚子運転区廃止—佐倉・銚子運輸区新設に反対し、強制配転・・・
(写真 「運転基地再編、強制配転を許さないぞ!」。千葉運転区庁舎前でシュプレヒコール【12月19日】)
動労千葉は、JR東日本による銚子運転区廃止—佐倉・銚子運輸区新設に反対し、強制配転のための線見訓練を拒否する指名ストライキを継続している。12月20日からは千葉運転区支部組合員も指名ストに突入した。
19日には千葉運転区支部が、運転区庁舎前でスト突入集会を開催した。指名ストに突入する8人の支部組合員を先頭に、他支部の仲間も多数結集して新たな闘いへの突入を意気高く宣言した。
あいさつに立った大野茂支部長は「会社は今にいたるも新運輸区の要員数すら示していない。こんな中で、ただただ『訓練をやれ』なんてことが許せますか! 会社は、次のダイヤ改定は3月17日に行うが、新運輸区開設は5月に延期すると提案してきた。まともに会社を運営する能力もないということだ。強制配転なんか絶対に許さない。組織破壊を許さない。千葉運転区支部は徹底抗戦で闘い抜く」と闘争宣言を発した。さらに「この攻撃はローカル線の切り捨てでもある。銚子支部とともに動労千葉の最先頭で闘う」と述べた。支部乗務員分科会の代表も「強制配転に反対し一致団結して闘う」と決意を示した。
本部を代表してあいさつした田中康宏委員長は「明日から新たな闘いが始まる。すでに、この攻撃は破綻を始めている。会社がいったん提案した第一級の施策がまともに実施できないなんて前代未聞だ。理由は『震災で新庁舎建設工事が遅れている』なんて言っているが、こんなものはうそっぱちだ」と述べた。加えて「会社は京葉車両センターでの構内運転業務一部外注化についても『近々、訓練を始めたい』と言って、いよいよ外注化を強行する構えを見せている。来年4月には検修業務の全面外注化を狙っている。こんなことは絶対に許さない。基地再編と外注化に反対し、年末年始を返上して闘う決意だ」と述べた。
庁舎門前に指名ストに突入する8人の組合員が勢ぞろいし「明日、自分が一番手としてストに入る」「本人の希望も聞かず転勤を前提とした訓練をやらせるなんて許せない」と次々と決意表明を行った。
続いて銚子支部の渡辺靖正支部長が「11月に12人、12月に17人が指名ストを貫徹した。われわれは負けるわけにいかない。動労千葉の威信をかけて闘う」と述べ、幕張支部、木更津支部、千葉機関区支部、動労千葉を支援する会の代表が連帯あいさつ。「ライフサイクル」で千葉駅に強制配転されている北嶋琢磨青年部長は「どれだけ人をあっちこっちへと配転するつもりなのか。どんだけ無駄な金を使ってんだよ。そんな金があるなら駅輸送職をきちんと養成して、おれを運転職場に戻せ!」と庁舎前に並ぶ管理者に怒りをたたきつけ「ストに入るみなさん、頑張って下さい!」と元気にエールを送った。最後に全員でシュプレヒコールを行い決起集会を締めくくった。
2011年12月 5日発行 第2515号
動労千葉 職場闘争でJR追い詰める
京葉構内の外注化12・1実施も完全に阻止
(写真 「運転基地再編粉砕! 外注化阻止!」を掲げJR千葉支社に抗議【11月11日】) 動労千葉は10〜11月、業務外注化阻止・運転基地再編をめぐって、ぎりぎりとした職場攻防を闘い抜いてJR当局を追い詰めてきた。 京葉車両セ・・・
(写真 「運転基地再編粉砕! 外注化阻止!」を掲げJR千葉支社に抗議【11月11日】)
動労千葉は10〜11月、業務外注化阻止・運転基地再編をめぐって、ぎりぎりとした職場攻防を闘い抜いてJR当局を追い詰めてきた。
京葉車両センターでの構内運転業務一部外注化については、10月1日に続き11月1日、12月1日の実施も完全に阻止する画期的勝利を切り開いている。JR当局が正式に提案した合理化案が2カ月以上も実施できなかったことは前例がない。
この地平は、現職組合員と、千葉鉄道サービスで働くエルダー組合員が一致団結して展開した「外注業務を請けないでくれ」「青年たちの未来を奪ってはならない」という本気の職場オルグ、ストライキや非協力闘争などの職場抵抗闘争と組織拡大の闘い、団交における偽装請負の追及、労働局への偽装請負の告発、東京地裁への外注化差し止め仮処分申請など、あらゆる手段を駆使して切り開かれた。
京葉車両センターでは動労千葉組合員の数は多くない。外注化阻止の展望があらかじめ存在していたわけでもない。10年間にわたって業務外注化を阻止してきた力関係と、こうした必死の闘いが他労組の組合員も含めて職場全体を揺さぶり、JR総連・東労組千葉地本の中からも外注化反対の声が噴出する状況をつくり出したのだ。
JR千葉支社は、「年内実施」という姿勢を崩していない。しかし、青年労働者の中から次々と反対の声が上がる中で東労組千葉地本との団交も決裂したままであり相当に厳しい状況だ。
さらに、動労総連合が厚生労働大臣あてに行った偽装請負の申告を受け、9月中に、茨城県労働局が勝田車両センターに、埼玉県労働局が高崎車両センター籠原(かごはら)派出にそれぞれ実態調査に入ったことも重大だ。JR西日本でも米子支社・後藤総合車両所で10月、2人の国労組合員が偽装請負の申告をした(前号既報)。こうした闘いの拡大はJR資本を震撼(しんかん)させている。鉄道は複雑に絡みあったひとつの巨大システムだ。その業務をバラバラにして外注化すること自体が安全を根底から崩壊させ、偽装請負をともなうことは明白だ。ここに業務全面外注化を軸とするJR大再編の最大の弱点があるのだ。
佐倉運輸区・銚子運輸区新設をめぐっても銚子支部、千葉運転区支部を先頭に一糸乱れぬ闘いが貫かれている。
11月5日から線見ハンドル訓練拒否の指名ストに入った銚子支部が闘いを継続するとともに、12月からは千葉運転区支部組合員も指名ストに入る。千葉運転区では本人の意思確認もないままに約40人の運転士が訓練指定された。うち8人が動労千葉組合員だ。
新設される佐倉運輸区・銚子運輸区については「来年3月末頃の運用開始を予定」と提案されている。3月ダイヤ改定時と想定すれば、あと3カ月余りしかない。にもかかわらず、いまだにダイ改スケジュールも、運転士・車掌の要員数も明らかにされていない。これ自体がとんでもない話だ。「誰が、いつ、どこに配転になるのか」の提案もないままに、ただただ強制配転のための訓練だけを強いる当局のやり方に、職場の怒りはますます高まっている。
こうした闘争は、来春闘におけるJR大再編を迎え撃ち、打ち破る闘いの開始そのものだ。
国鉄分割・民営化から25年を迎える来年春、JR東日本では新人事・賃金制度導入、検修業務の全面一括外注化、運転基地の大再編、グリーンスタッフの大量解雇、東労組カクマルの最後的切り捨てと労務政策大転換などが一気に焦点化する。
日帝・支配階級とJR資本は、昨年4・9政治和解で国鉄分割・民営化問題に終止符を打ち、分割・民営化25年を期して「民営化の成功と完成」を大々的に打ち上げることを狙っていた。これは国鉄分割・民営化型の攻撃を教労・自治体を始め全産別で、より大規模に実施する攻撃の開始そのものでもあった。
しかし、動労千葉争議団と国労原告団を先頭とする国鉄闘争全国運動がこれに対峙(たいじ)し他方で、JR全体を揺るがす外注化阻止闘争(非正規職化阻止闘争)、動労水戸を先頭とする被曝労働拒否の闘いがJR資本を追い詰めている。JR北海道・四国・九州と貨物会社の深刻な経営危機、安全の根底的崩壊など、JR体制の破綻は隠しようもない。なによりも決定的なのは、東労組カクマルの支配を打ち破って青年労働者の「未来を奪われてたまるか!」という決起が広範に始まっていることだ。
今こそ、反原発の怒りと決起、非正規職撤廃の闘いと結びつき、国鉄分割・民営化以来の階級的力関係を転換すべき情勢が煮詰まっている。動労千葉の闘いはその最先端を切り開いている。この闘いに続こう!
2011年11月21日発行 第2513号
動労千葉 運転基地再編阻止へ
指名スト貫徹 総決起集会
(写真 「基地再編粉砕・外注化阻止」を軸に闘いの基調を提起する長田書記長【11月11日 千葉市】) (写真 集会終了後、千葉駅の隣にあるJR東日本千葉支社前で抗議行動を貫徹。繰り返し怒りのシュプレヒコールをたたきつけた) &・・・
(写真 「基地再編粉砕・外注化阻止」を軸に闘いの基調を提起する長田書記長【11月11日 千葉市】)

(写真 集会終了後、千葉駅の隣にあるJR東日本千葉支社前で抗議行動を貫徹。繰り返し怒りのシュプレヒコールをたたきつけた)
動労千葉は11月11日夜、「基地再編攻撃粉砕! 京葉構内外注化阻止! 組織拡大!」をスローガンに総決起集会をDC会館で開催した。11・6全国労働者集会の一連の取り組みを終え、翌日からの訪韓闘争を控えたあわただしい中であったが、DC会館の大会議室を埋めつくす組合員が結集し、今秋から来春の課題についてがっちりと意思統一を行った。
あいさつに立った田中康宏委員長は「現在、佐倉運輸区新設—運転基地再編攻撃との攻防のただ中にある。当局は、移行のスケジュールも要員数も明らかにしないまま、とにかく線見訓練だけを強行している。こんなことは前代未聞だ。数百人にも及ぶ異動を組織破壊攻撃に使いきろうとしているからだ」と当局の腹黒い狙いを徹底的に断罪した。そして「5日から銚子支部を先頭に線見訓練拒否の指名ストに入った。12月からは千葉運転区でも訓練が予定されている。われわれの要求は一つ、『本人の希望しない配転をするな』ということだ。当局が姿勢を改めない限り、連日1人、2人という指名ストを徹底的にやり抜こう」と組合員に訴えた。
さらに京葉車両センターでの構内業務外注化についても「10月1日実施を止め、11月1日実施も止めた。ジワジワと会社を追い詰めている。千葉支社は計画を縮小して『12月1日実施は無理だが年内にも実施したい』と言っている。核心は来春の検修業務全面外注化にある。だからなんとしても外注化の実績をつくりたいのだ。京葉車両センターでの業務外注化を絶対阻止し、攻めて攻めて来年4月の決戦に持ち込もう」と述べた。
そして「基地再編、検修全面外注化、グリーンスタッフ雇い止め、新人事・賃金制度のすべてが来春闘で問題になる。銚子支部・千葉運転区支部の指名スト、検修職場での外注化阻止闘争をやり抜き、来春の闘いになだれ込もう」と今秋から来春にかけての闘いの方向性を示した。
JR千葉支社との交渉報告を川崎昌浩執行委員が行い、当該支部からの決意表明に移った。
銚子支部の渡辺靖正支部長は「支部で議論を重ねた末に指名ストに突入した。銚子運転区廃止反対、地方ローカル線切り捨て反対を貫いて闘う」と発言。千葉運転区支部の大野茂支部長は「会社は組合をなめきっている。絶対にまともな形では佐倉運輸区を始められないところまで会社を追い込む」と決意を表明した。幕張支部の代表は「検修職場にも来年4月1日の検修全面外注化という大攻撃が迫っている。団結を固めて闘い抜く」と述べ、京葉支部の青年組合員は「10月実施も11月実施も阻止し、自分自身が『やればできる』と実感した。組織拡大闘争を全力で頑張りたい」と語った。
基調報告を行った長田敏之書記長は「基地再編をめぐっては会社も後ろを切られている。訓練ができなくて困るのは会社だ。闘いをとおして当局を追い詰め、われわれの土俵に引きずり込もう。線見訓練阻止の闘いをとことん貫くハラを固めてほしい」と訴えた。そして「会社は検修職場についても『ライフサイクル』なんてことを言い始めている。子会社への出向のことだ。これは単なる出向で終わらない。最終的には転籍にまで行き着く攻撃だ。攻防の最大の焦点は組織拡大闘争にある」と攻防の核心点を突きだした。
動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長の連帯あいさつ、各支部の決意表明で総決起集会を締めくくった。
集会終了後、参加した組合員と動労千葉を支援する会は千葉駅隣にあるJR東日本千葉支社前に移動し、繰り返し怒りのシュプレヒコールをたたきつけて意気高く抗議闘争を貫徹した。
2011年11月14日発行 第2512号
動労千葉 線見訓練拒否のスト突入
基地再編・組織破壊に反撃
動労千葉は11月5日、佐倉・銚子運輸区新設、ローカル線切り捨てに反対し、本人希望を無視した線見・ハンドル訓練阻止に向けて指名ストライキに突入した。 5日の労働者国際連帯集会の冒頭、田中康宏委員長はこの闘いの意義について「JRは私たちの職場・・・
線見訓練は、運転士が新たな運転行路の仕事に就くための訓練だ。実際の行路を指導役の運転士が乗務し(訓練対象者は添乗)、次に訓練対象者がハンドルを握って乗務する。最低でも往復5回、ハンドルを握って乗務する必要がある。
JR東日本千葉支社が6月に提案した運転基地再編計画は、今ある銚子運転区、成田車掌区を廃止し、銚子と佐倉に運転士と車掌を一緒にした新たな運転職場(運輸区)をつくるというものだ。新しい銚子運輸区は運転士と車掌をあわせて100人程度、佐倉運輸区は250人程度とされており、JR体制の大再編、JR総連・東労組の切り捨ても絡んだ国鉄分割・民営化以来、最大級の運転基地再編だ。これはローカル線切り捨て攻撃そのものでもある。
動労千葉は6月の提案以来、基地再編のスケジュールや要員数などを明らかにすることを求め続けてきたが、千葉支社はこの当たり前の要求にすら回答を拒否し続けてきた。11月1日に行われた動労千葉との団体交渉でも「いまだ決まっていない。12月ころに要員提案ができるのではないか」と白々しくうそぶいている。JR資本は、数百人にも及ぶ異動を組織破壊攻撃に徹底的に使い切ろうとしているのだ。
今回、訓練指定された動労千葉組合員は、いずれも転勤をまったく希望していない。千葉支社は希望調査すらせず、佐倉・成田地域から1時間程度を通勤範囲とし、勝手に訓練対象者を指定してきた。こんなでたらめな話があるか。動労千葉は「異動は本人希望に基づき行う」という組合要求貫徹に向け、断固として闘いに突入したのだ。
また、10月1日実施が阻止された京葉車両センターでの構内運転業務外注化について、JR千葉支社は計画を縮小してでも実施することを狙って激しく動き始めている。来年4月の検修全面外注化の強行をにらみ、なりふりかまわず千葉支社管内における外注化の実績をつくろうとしているのだ。JR東労組も、計画の丸のみを前提に裏切り団交を繰り返している。絶対に許せない。
11日には「運転基地再編攻撃粉砕・業務外注化阻止」を掲げて動労千葉総決起集会が意気高く開催された(記事次号)。11・6集会で鮮やかに登場した青年部を先頭に、組織拡大の闘いも懸命に闘い抜かれている。JR大再編攻撃との全面激突となる来春闘に向けて動労千葉は新たな闘いに勇躍突入した。
2011年10月10日発行 第2507号
1047名解雇撤回・動労千葉物販を
外注化阻止・非正規職撤廃と反原発の旗高く掲げ11・6へ
(写真 外注化計画の白紙撤回を求めストに立った動労千葉【9月30日 千葉市・京葉車両センター門前】) 動労千葉は10月中旬から2011年冬季物販を開始する。動労千葉物販で反原発・反失業、フクシマの怒りとつながり、明治公園6万人の・・・
(写真 外注化計画の白紙撤回を求めストに立った動労千葉【9月30日 千葉市・京葉車両センター門前】)
動労千葉は10月中旬から2011年冬季物販を開始する。動労千葉物販で反原発・反失業、フクシマの怒りとつながり、明治公園6万人の怒りを11・6日比谷野音に総結集しよう。あらゆる職場・生産点に動労千葉を支援する会を組織し、国鉄1047名闘争の勝利をかちとろう。
巨大な二つの地平がかちとられている。
ひとつは、京葉車両センターでの構内業務外注化10月1日実施が動労千葉の闘いによって粉砕されたことだ。千葉支社は、京葉での構内業務2日勤分を外注化することで、全面外注化への道をこじ開けようとしてきた。だが、動労千葉が職場からの怒りを組織したことによって、外注業務を請けたのはカクマル分子2人と元助役の3人だけとなった。
千葉支社は、提案内容を2日勤から1日勤に修正することで、あくまで外注化を実施しようとしている。団交でも、外注先に構内業務の経験や技術がないことについて「訓練が終了した段階で技術がある会社となる」と偽装請負を完全に居直っている。1日勤の外注化を強行し、外注先に構内業務の「技術がある会社」としての実績をつくり、全面外注化の道を開こうと策動している。
わずか1日勤をめぐる攻防が日本の階級闘争を左右する大決戦になっている。動労千葉は9月29日〜30日、京葉構内業務外注化白紙撤回を要求するストライキを闘い抜き、来春4月全面外注化阻止・非正規職撤廃の大国鉄決戦に立ち上がっている。
もうひとつは、9・19反原発集会への6万人を超える労働者・市民の結集だ。3・11で時代は変わった。ブルジョアマスコミや既成の労組指導部がどれだけ制動をかけようと、労働者階級は革命的行動へ向かって巨大な規模で動き始めている。労働者階級の革命的変化に、革命党は本当に食らいつかなければならない。
福島県民の怒りが本格的に燃え上がるのはこれからだ。原発事故の本当に深刻な影響が今後、次々と目に見える形で現れてくる。
この怒りと結びつく道が動労千葉物販闘争だ。夏季物販では福島を始め被災地からこれまでになく多くの新規注文が寄せられた。自分自身が生きるか死ぬかのギリギリの状況にある中で、なぜ物販に新規注文が寄せられるのか?
それは怒っているからだ。そして、その怒りと結びつく力を動労千葉物販が持っているからだ。
戦後労働運動の歴史の中で、労働者が資本と必死で血を流して闘う中から物販は生まれてきた。労働者が流した血と、福島など被災地で流れた血が結びつくのは当然のことだ。理屈ではない。怒りの行動に立ち上がりつつある労働者と物販でつながろう。
第123●章節 “三つの展望”を広く訴えよう
動労千葉冬季物販全国担当者会議において、田中康宏委員長から3・11以降の時代をどう認識するのか、そしてどう闘っていくのかについて核心的な提起がなされた。
日本経団連と野田政権は、被災地復興を「特区計画」として進めようとしている。その「特区」の中身は、労働組合を認めない、労基法の適用を除外する、最低賃金も定めない、団交権も争議権も認めない、そして「アジア並みの賃金」で労働者を働かせるというものだ。「アジア並み賃金」という「夢の労働力」で資本は夢のように大もうけをする。東北地方を丸ごと民営化・外注化する。国内植民地にする。これが経団連と野田政権が掲げる「復興」だ。
そのために野田政権がまずやろうとしていることが、原発の再稼働であり、公務員首切り・道州制攻撃だ。公務員の賃金と労働条件を徹底的に切り下げ、すべての現業部門を民営化・外注化することなくして「アジア並みの賃金」は実現しない。そして「特区」で強行された賃下げと民営化・外注化は、全国の公務員職場でも強行される。「特区」を突破口に労働者の9割を非正規にする攻撃が全面的に開始されるということだ。
このような時代に、労働者はいかに闘うべきなのか? 三つの展望が提起された。
第一の展望は、動労千葉の10年にわたる外注化阻止の地平だ。千葉で外注化を完全に阻止されたことで、JR東日本全体でも検修・構内業務の外注化は1割も実施できていない。外注化・非正規化こそ大失業攻撃の核心だ。不況だから失業するのではない。外注化と非正規化が失業を生み出しているのだ。動労千葉は、外注化・非正規化を阻止することで、大失業攻撃を打ち破る展望を切り開いている。
第二の展望は、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部のストライキが切り開いた地平だ。
外注化と下請けの「倒産攻撃」は一体だ。「倒産」の恫喝によって下請け・外注先の賃金と労働条件がどれほど切り下げられてきたことか。関生支部は「経営が赤字で資本が弱っているときこそ労働者のチャンス」と言って、実際に闘って勝利してきた。これは「倒産攻撃」と闘えなかった戦後労働運動の限界を突破する決定的な地平だ。
第三の展望は福島県民の怒りの決起だ。福島を中心に起こっている事態は本質的・絶対的に非和解だ。野田政権は、子どもや乳幼児を始めとする数万人、数十万人が、がんなどの晩発性障害に陥っても構わないという棄民政策にどんどん踏み込んでいる。福島県民の怒りは、原発で暴利をむさぼる資本主義を打ち倒すまで絶対に止まらない。
これらを一つに結びつけるのが国鉄1047名解雇撤回闘争=物販闘争だ。物販はあらゆる闘いと結合する力を持っている。冬季物販でこの三つの展望を広く訴えよう。
反原発闘争は、労働組合の再生にとって死活的課題だ。総評労働運動のもとで燃え上がった原水禁運動は、「核の平和利用」論によって解体されてきた。「核の平和利用」の実体が原発だ。戦後労働運動は、電力労連を先頭に原子力産業のもとに解体・再編されていった。そして国鉄分割・民営化による総評の解体のもとで、膨大な非正規労働者が生み出され、原子力産業に使い捨て労働力として供給されていった。原発問題も、非正規問題も、労働運動の再生も一つの問題なのだ。
民営化で労働運動を解体し、原発で原水禁運動を解体する。これが新自由主義であり、敵の路線だ。だから、われわれの闘いの路線はここで勝つことにある。ここに敵の弱点が存在している。
民営化・外注化の弱点は偽装請負問題だ。「核の平和利用」の弱点は低線量被曝問題だ。ここを攻めるなら資本主義体制の根幹を揺るがすことができる。敵の弱点、最も具体的で大衆的な矛盾点で敵を攻め、闘いと団結をつくり出していくのが反合・運転保安闘争だ。そしてこれらの闘いを一つに結合するものが1047名闘争であり、国鉄闘争全国運動だ。
その最大の核心は、物販と「動労千葉を支援する会」の建設にある。
労働者階級は最初から革命の側に立っている。労働者は闘う方針を求め、「本当に闘う党はどの党なのか?」と党派選択を開始している。
問題は党が労働者階級の側に立ちきれるかどうか、現場の怒りに依拠しきれるかどうかにある。
物販で労働者の怒りとつながり、あらゆる職場生産点に動労千葉を支援する会を組織しよう。職場「支援する会」の建設こそ、職場闘争に勝利するためのアルキメデスのテコだ。資本との闘いこそ最大の党派闘争であり、労働者は資本と最も闘う勢力を選択する。それが党派闘争だ。動労千葉冬季物販の中で「支援する会」2千人会員拡大を実現し、その力で11・6日比谷を巨万の労働者で埋め尽くそう。
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1 天津甘栗 450
2 焼カシューナッツ 650
3 種ぬきプルーン 900
4 すだちのど飴 650
5 丹波種の黒豆 650
6 にしん昆布巻 700
7 松前漬 750

8 カレンダー 1500
9 われせんべい 700
10 チーズ入りかまぼこ 700
11 丸大ハム 3000
12 ロシアンケーキ 1000
13 落花生 1500
14 アソートチョコレート 1500
15 小魚の佃煮 1100
16 ししゃもの燻製 900
17 どんこ 1000
18 即席みそ汁 1300
19 野菜たまごスープ1300
20 黒ウーロン茶 1200
21 あさりの佃煮 1400
22 もつ煮 750
23 さんま丼 600
24 もずくスープ 550
25 ブレンドコーヒー 900
26 静岡茶 650
27 ひじきのふりかけ 850

28 讃岐うどん(半生)1100
29 長浜ラーメン 1200
30 北信濃手折りそば1800
31 寒干しラーメン 1300

32 スティックチーズ 900
33 梅にんにく 1300
34 日高昆布 1000
35 ひじき 650
36 根昆布しょうゆ 600
37 天然だしパック 1300
38 ナガイの焼のり 1700
39 紀州南高梅 1500
40 ビーフカレー 3000
申込先/動労千葉協販部
TEL043(227)7833 FAX043(227)8125
2011年10月 3日発行 第2506号
動労千葉 “外注化提案を白紙撤回しろ”
検修職場でストライキ貫徹
(写真 “動労千葉に結集し外注化阻止へともに闘おう” ストに入った組合員を先頭に京葉車両センター門前で抗議闘争【9月30日 千葉市美浜区】=関連記事3面) 動労千葉は9月29、30日、京葉車両センターでの・・・
(写真 “動労千葉に結集し外注化阻止へともに闘おう” ストに入った組合員を先頭に京葉車両センター門前で抗議闘争【9月30日 千葉市美浜区】=関連記事3面)
動労千葉は9月29、30日、京葉車両センターでの構内業務一部外注化提案の白紙撤回を求めてストライキに決起した。
ストに入ったのは検修職場である京葉車両センター、幕張車両センターと、千葉・銚子・木更津・鴨川などの検査派出で働く組合員だ。29日は始業から2時間の時限スト、30日は正午から終業時までのストが打ち抜かれた。
スト初日の29日、焦点の京葉車両センター門前に結集した組合員は、早朝からスト突入集会と京葉車両センター抗議闘争に決起した。
30日昼にはストに入った組合員に加え、運転職場からも勤務以外の組合員が総結集して、再び京葉車両センター門前での抗議闘争が闘い抜かれた。動労水戸の石井真一委員長や、動労千葉を支援する会、全学連からも多数の仲間が駆けつけ、ともに闘い抜いた。
この場で田中康宏委員長は「われわれは10月1日からの構内業務外注化実施を完全に阻止した」と高らかに宣言。「すでに当局の提案は破綻している。白紙撤回しろ!」と門前に居並ぶ管理者たちに突きつけた。田中委員長はさらに「当局は計画を縮小してでも構内業務の外注化を強行しようとしている。検修全面外注化の突破口を開くためだ。水面下では会社と東労組が来年4月をにらんで全面外注化についての交渉を進めている。絶対に許してはならない。今日の闘いは全面外注化阻止への新たな出発点だ」と述べた。
京葉車両センターで構内運転をしている青年組合員は、職場の同僚に向かって「外注化を止める力はここに集まった仲間の中にある。一緒に闘おう」と確信に満ちたアピール。検査派出で働く組合員は「闘えば外注化を止められることは、10年間の闘いで証明されている。動労千葉に結集して闘おう」と熱烈に呼びかけた。また、マイクをとった組合員は口々に、水面下で全面外注化をめぐる裏切り団交を進めている東労組を徹底的に弾劾した。
動労千葉の9・29〜30ストは、10月1日外注化実施阻止の勝利を確認するとともに、検修業務の全面外注化阻止に向けた強固な決意をJR東日本に突きつけた。
6月10日の構内業務一部外注化の提案以来3カ月余り、職場ではまさに息詰まるような組織攻防戦が展開されてきた。そして、「職場を奪い、青年の未来を奪う外注化に協力しないでくれ」との動労千葉の訴えに、他労組も含めてほとんどの労働者が応えた。
外注化要員として手を上げたのは、カクマル分子2人と元助役の計3人だけだ。決定的な勝利だ。
動労千葉の闘いは、敵の矛盾を突き、職場の団結をうち固めて闘えば必ず展望は切り開けることを示している。全国の労働者への檄(げき)だ。郵政・自治体・教労を始め、全国のあらゆる職場から闘いを巻き起こし、11・6全国労働者集会への大結集を実現しよう。
外注化・基地再編粉砕へ
動労千葉定期大会 “新たな歴史、ここから”
スト貫徹へ万全の意思統一
(写真 満場一致で信任された田中委員長を先頭とする新執行部が前列に並び、今秋決戦から来春闘への決意を表明【9月26日 千葉市・DC会館】) 本格的な組織拡大への挑戦 動労千葉は9月25〜26日、第40回定期大会をDC会館で開・・・
(写真 満場一致で信任された田中委員長を先頭とする新執行部が前列に並び、今秋決戦から来春闘への決意を表明【9月26日 千葉市・DC会館】)
動労千葉は9月25〜26日、第40回定期大会をDC会館で開催し、激戦激闘に明け暮れた1年間を勝利的に総括するとともに、今秋から来春闘に向けた新たな闘いの方針を確立した。
とりわけ、京葉車両センターでの構内業務外注化提案から3カ月余り、組織の総力をあげた闘いで10月1日実施を阻止する決定的勝利をかちとったことを1年間の闘いの集大成としてがっちり確認した。もちろん千葉支社はあきらめていない。検修全面外注化への突破口を開くために外注化の実績をつくろうと必死なのだ。動労千葉は大会の場で「提案の白紙撤回」を掲げた9月29〜30日のストライキに向けて万全の意思統一を図った。@dan
あいさつに立った田中康宏委員長は冒頭、ライフサイクル強制配転反対闘争、勝浦市長選への挑戦に始まった今年の闘いの経過を振り返りながら、現場での奮闘にあらためて敬意を表した。とりわけ、1047名闘争解体攻撃と対決して国鉄闘争全国運動を軸に闘う労働運動復権への土台を築いたこと、最大の焦点であった外注化阻止闘争の勝利の意義について強調した。
そして「3・11大震災と原発事故は情勢を一変させた。この問題を抜きにこれからの労働運動は語れない。時代は動き出している。何よりもいま必要なのは労働組合の復権と再生だ」と述べた。
田中委員長はさらに内外情勢と国鉄をめぐる動向、大会でかちとるべき課題を全面的に明らかにした上で、「4月までの決戦の渦中で本格的な組織拡大を実現しよう。ここから動労千葉の新たな歴史を築き上げていこう」と呼びかけた。
闘いの経過と総括を繁沢敬一副委員長が、情勢を川崎昌浩執行委員が、方針を長田敏之書記長が提起した。
長田書記長はとくに、当面する具体的闘いについて「京葉車両センターでの構内業務一部外注化提案の白紙撤回を求めて9月29〜30日のストを構える。さらに当局は基地統廃合をめぐって、新設される運輸区の要員規模も明らかにしないままに線見訓練の実施を提案してきている。とんでもない話だ。裏に組織破壊の狙いがあるからだ。組合員への訓練指定が強行された場合は指名ストを含む闘いに入る」と提起した。そして「11・6集会に今年こそ万余の結集を実現しよう」と声を大にして訴えた。
討論では、外注化や運転基地統廃合との闘い、組織拡大に向けた各支部からの意見と決意が次々と表明された。車両技術分科会からは、この間の特徴的な故障実態が報告され「検査周期の延伸とコスト削減、作業省略による事故や故障を危惧している」と警鐘が鳴らされた。また「2等級、3等級に置かれたままの組合員がいる現状に正面から取り組むべきだ」との意見が出され、田中委員長は「大会決定として取り組む」と答弁した。
スト権を満場一致で批准、新役員の信任投票が行われ、田中委員長を先頭とする新執行体制を確立した。
大会では多くの来賓が連帯あいさつを行った。
三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長は「動労千葉とともに闘ってきた45年間は間違っていなかった」と述べ10・9三里塚現地闘争への結集を呼びかけた。動労水戸の辻川慎一副委員長は「国鉄に入って以来、国鉄闘争の本流は動労千葉でありわれわれだという一念で闘ってきた。それをついに実現すべき情勢が来た。動労千葉に続いて組織拡大を実現する」とアピール。新社会党千葉県本部、動労千葉を支援する会、OB会、家族会からのあいさつが続いた。
動労千葉議員団からは9月御宿町議選で5選を果たした中村俊六郎さんが支援のお礼を述べ、前勝浦市議の水野正美さんは「4期16年の議員活動に区切りをつけ、今後は一OB組合員としてともに闘う」とあいさつ、大きな拍手が送られた。
2011年9月26日発行 第2505号
全国から11・6日比谷へ
動労千葉・田中康宏委員長に聞く
反原発・反失業の怒り総結集し今こそ闘う労働運動の復権を
(写真 偽装請負を徹底追及し、外注化阻止・非正規職撤廃へ。この秋の決戦態勢を打ち固めた動労千葉主催の8・30大集会) 11・6全国労働者総決起集会まで1カ月余りとなった。9・11〜9・19反原発闘争の圧倒的高・・・

(写真 偽装請負を徹底追及し、外注化阻止・非正規職撤廃へ。この秋の決戦態勢を打ち固めた動労千葉主催の8・30大集会)
11・6全国労働者総決起集会まで1カ月余りとなった。9・11〜9・19反原発闘争の圧倒的高揚の地平に立ち、「反原発・反失業」を真っ向から掲げて11・6日比谷にさらに巨大な怒りを結集しよう。動労千葉の田中康宏委員長に、11・6集会の課題と展望を大いに語っていただいた。(編集局)
——9・11〜19反原発闘争の大高揚の中で11・6労働者集会に問われている課題は。
田中 時代が躍動的に動き始め、階級闘争が前進を開始しています。9・19集会は予想を超えた大結集、数十年ぶりとも言える大闘争になりました。国家権力は震え上がっているはずです。
連合や全労連にもさまざまな思惑があったはずですが、そんなものもぶっ飛ばして進んでいる。9・11デモに対する警察の次元を超えた弾圧に対しても、ひるむどころか“絶対に許せない!”という怒りが爆発している。壁をもう一歩突き破れば、新宿全体が解放区になりかねないところまで行ったわけですから。
だからこそ11・6集会がいよいよ大事になりました。原発に対する怒りを焦点にした闘いが、9・11で示された権力との激突を突き破って階級的な発展をかちとっていけるのか。支配階級の本質を暴き出し、体制そのものを変革していく闘いへと前進していけるのか。ものすごい可能性を秘めた時代です。
今こそ後退を強いられてきた労働組合の復権が死活的に問われています。この時代と情勢の中だからこそ、それができるはずです。新自由主義に正面から立ち向かってきたわれわれの持っている位置は本当に大きい。すごい飛躍が問われています。
——11・6集会は「反原発」と一体で「反失業」を真正面のスローガンに掲げました。
田中 資本主義が足元から崩れ、労働者の怒りの声は地に満ちている。他方でこの時に、現実の労働組合はかつてないほどの総屈服を深めている。このギャップの中で労働者の怒りが噴出しています。
大震災以降、社会のすべてをのみ込むような民営化、非正規職化が始まり、大失業時代が到来しようとしています。
それを象徴的に示しているのが東北地方の復興をめぐる「特区」です。民主党議員がテレビ討論の中で、例えば「労働基準法を適用除外とする特区をつくりたい」と公然と言っています。「アジア諸国よりも低い賃金」「労働組合を結成しない労働者」「絶対に反対をしない労働者」——資本にとっての“国内植民地”そのものです。地域を丸ごとアウトソーシングし、これを東北地方から全社会に拡大する。これが支配階級の延命策であり「復興」です。
野田政権が発足して掲げたのがこの「復興」と「原発」です。この二つが基本政策になり、当面の攻撃は公務員労働者に焦点が絞られると思います。「復興」を理由に公務員労働者360万人の首切りの嵐が吹き荒れる。この攻撃と表裏一体で大増税をやるというのが野田政権の基本方針です。これを具体的に打ち破る闘いを、職場から必死になって起こさなければなりません。
原発については、欧州の帝国主義はグラグラしてますが、アメリカと日本の帝国主義だけは絶対に譲ろうとしません。それは、労働者、農漁民などの怒りの声との全面的な衝突になっていかざるをえない。農業が壊滅的な状態に追い込まれ、漁民は海を汚染され、労働者は職を失い、若者はさらに非正規職に突き落とされる。子どもたちは、これから何年か先にどれほどの晩発性の放射線障害を発症するか分からない。いまだ10万もの人たちが住むところを奪われさまよっている。だけど政府・財界は原発政策を絶対に放棄しない。
反原発闘争をめぐって一番大きいのは、何十万人、何百万人という労働者、農民、漁民、市民の価値観が根本的に変えられたことだと思います。そこから原発を止めるために命がけで闘う何十万人、何百万人もの人たちが生まれてきている。こういう状況を資本主義は生み出してしまったんです。この状況を前に、われわれは何を訴えていくのか。この社会そのものの根底的な批判が問われています。「怒りの声を結集する」ということは、そういうことだと思うんです。
野田政権と財界は、今起きている声をすりつぶし、分断し、取り込むことに必死になっていく。だけど命がかかってますから、和解したり取り込まれたりする形で終わるはずがない。これからの闘いは、分断・圧殺の攻撃に真正面から立ち向かうことなしに一歩も前進しない。だけど、これがエネルギーと力を生み出します。この状況を突き破る闘う労働組合の復権と、福島を先頭にして噴き出している怒りの声の爆発、この二つが大きく結合した時、世の中はさらに大きく動き出します。
——動労千葉は京葉車両センターでの外注化阻止闘争に総力で決起しています。その現状と意義について聞かせて下さい。
田中 動労千葉は10年にわたって外注化攻撃と闘い、少なくとも千葉支社では外注化を止めてきました。この闘いは千葉だけでなくJR東日本全体の外注化を大きく遅らせてきました。
JR東日本で業務の全面外注化が始まったのは2000年前後です。保線、電力、信号通信などの施設部門では文字通りの丸投げ外注化が強行されました。もう一方の焦点が、東日本全体で5千人以上が働いている検査・修繕部門でした。ここでは千葉だけじゃなく東日本全体で外注化が大きく遅れており、10年かかって全体の1割程度です。保線、電力などで労働者の転籍までいっていないことも含めて動労千葉の闘いが全体を押し止めてきました。
外注化は、JRの列車運行にかかわる業務、線路や電車の保守などすべての業務を数百の下請け会社にバラバラにして丸投げする究極の合理化です。こんなことを認めたら労働者の雇用も安全も破壊され、間違いなく第2の尼崎事故が起きます。
この10年間の焦点は幕張車両センターでの攻防でした。激しい支部破壊攻撃がかけられ、組合員は主要な業務から外され、支部三役は次々と強制配転されました。現場の必死の抵抗闘争でこれに勝ち抜いたんです。その結果、幕張では組合員が増え、外注化に手が着けられなくなった。会社は動労千葉組合員が何人もいない京葉車両センターに焦点を移し、ここで全面外注化の突破口を開こうとしてきました。これを6月提案以来の職場からの闘いで、予定されていた10月1日実施ができないところまで追い詰めています。
この攻防のかたわらで、JR東日本本社と東労組の間では、部分外注ではなく全面外注化の交渉が進んでいます。東労組は「部外委託を進めれば7〜8割の業務が部外委託になるが、下請け会社での年間休日数をJR並みにしてくれるのか」なんて質問をしている。それさえ認めてくれれば全面外注化に協力すると言っているんです。
JRがやろうとしている外注化はすべてが偽装請負です。1986年の労働省告示によれば、請負に出せる業務は、請け負う会社が自らの経験や技術力で処理できるものでなければいけない。列車の運行は、JRが専有的に管理し、指揮・命令する以外にない。つまり一から十まで偽装請負なんです。JRという「一流企業」がこんな露骨で大規模な違法行為をやっているんです。
あらためて偽装請負問題の重大性を、今回の闘争に突入するに当たって再確認しました。偽装請負とは、元をただせば民営化であり外注化です。業務を下請けに放り出してアウトソーシングする。この攻撃こそ新自由主義攻撃の核心そのものです。
新自由主義政策が始まってから30年で、非正規雇用という形で雇用が破壊され、ワーキングプアが膨大につくり出されてきました。その結果、社会保障、医療、年金、教育などすべてが破壊され社会が崩壊しかねない危機に陥った。何よりもこの過程で、労働組合に対する激しい攻撃がかけられて、労働組合の惨憺(さんたん)たる後退と屈服が進んできました。
これに対して立ち向かうことができなければ、闘う労働組合をこの社会に復活させることなどできない。これは11月労働者集会が掲げ続けてきた正面課題そのものです。すべての出発点は国鉄分割・民営化だったわけですから、われわれ自身がJR職場からこれを打ち破る闘いをなんとしてもつくり出したいという思いです。
——11・6労働者集会は「国鉄1047名解雇撤回」と並んで「非正規職撤廃」を訴えています。
田中 この間の情勢を見ていると非正規職問題が再び、大きな焦点になってきています。このままではすまなくなっている。原発事故や大震災情勢の中で待ったなしの問題になってきているんです。
「派遣」や「契約社員」「請負」という形で雇用が破壊されてきたことが労働運動の最大の課題であるということは誰も否定しません。「ふざけるな!」という声が次々と上がり、現実に一大社会問題にもなってきました。がまんならない現実の中から多くのユニオン運動も生まれてきました。
しかし、非正規労働者が必死に声を上げることだけが非正規職撤廃闘争であるならば、それはどこかで壁にぶつからざるをえません。政府・財界は、9割の労働者を非正規職化することを基本政策として進めてきましたし、今も次から次へと突き落とされている。
これに対して「外注化させない」「民営化させない」「非正規化させない」と正面から立ち向かう闘いはほとんどなかった。こうした闘いと非正規職の仲間の闘いの両方が結合しなかったら現状を突破できるわけがないんです。
それどころか、ほとんどの労働組合は攻撃の手先になり、非正規職化を進めてきたのが現実です。ここに偽装請負の核心問題があります。無差別に業務を外注化し、請負に放り出すことは今の法体系でも違法です。だけど世の中すべてが偽装請負だらけになっている。御用組合の幹部たちが違法行為を問題にしなかったから、それが当たり前のように通用しているんです。
新自由主義攻撃が始まって以来、これに労働組合として真正面から立ち向かうのは、おそらく初めての挑戦だと思います。この闘いを本気でやりぬけば、その先に労働運動の復権が見えてくる気がします。
1047名解雇撤回闘争をつぶして国鉄闘争の火を消してしまおうとする昨年4・9政治和解以来の一連の流れと、全面的に始まりつつある大規模な民営化、外注化・非正規職化の流れは一つのものです。
1047名闘争つぶしと一体で社会保険庁解体と分限解雇、郵政における非正規労働者大量解雇、日本航空破綻と解雇など今までの次元を超えた攻撃が次々と起きました。JRでも国鉄分割・民営化の総決算攻撃が業務の全面外注化、賃金制度改悪、職場の統廃合、労務政策の抜本的転換などとして一斉に始まっています。これと「和解」はワンセットだったんです。
われわれは「こんな形で国鉄闘争を終わらせてはならない」という思いから国鉄闘争全国運動を呼びかけました。国鉄闘争はいろんな限界があったにせよ、1047名闘争を中心にしながら新自由主義攻撃に立ち向かう軸になってきました。国鉄分割・民営化攻撃を通して総評と社会党が解体され、連合ができて労働運動が解体されてきたわけですから、誰もが“国鉄闘争は労働運動をよみがえらせる闘いだ”と言ってきたんです。
今こそ国鉄闘争全国運動が、本当にこういう闘いとして新たな1047名闘争を提起しなければいけない。公共部門の全面外注化や、民間で言えば東京電力に象徴される第8次、第9次まで業務が外注化された重層的な支配と闘う解雇撤回闘争を、新たな1047名闘争としてつくり上げなければなりません。
——この間、11月労働者集会の「三つの展望」ということを訴えてこられました。
田中 今年の11・6労働者集会は、あらゆる怒りの声を結集する可能性、発展性のあるものにしたいですね。何よりも原発事故に対する激しい怒りの声、労働者が置かれている現実への怒りの声をとにかく結集したい。労働組合が中心となりながら、さらに農民や漁民の闘い、福島のお母さんお父さんたちが「やろう」「世の中変えよう」となる、そういう集会になればと思います。
その上で労働者集会ですから後退させられてきた労働運動の具体的展望を示す集会にしなければいけない。この間、ぼくらは三つの展望を具体的に示してきていると思っています。
第一は、これまで述べてきた動労千葉の10年にわたる外注化阻止闘争です。“このように闘えば新自由主義攻撃を打ち破って労働運動を復権することができるんだ”ということを口先だけでなく、具体的な闘いとして示してこれたと思っています。
第二は、全日建運輸連帯労組関生支部の闘いです。昨年、大恐慌下で、中小零細の生コン業者が軒並み倒産しかねない状況の中で、関生支部が労働組合の団結のもとに中小企業を束ねて139日間のゼネストに立ち上がって勝利した。ああいう闘い方ですよね。
僕らが今、示すことができる労働運動再生の展望は、動労千葉と関生の闘いです。この二つだけでも、ここに1万人以上の労働者が結集できるはずです。
第三に、この二つの展望に加えて、特に福島を始め東北地方が置かれている現実への怒りの声です。文字通り命がけで必死になって闘いを開始したこの力が結合した時、そこから労働組合の復権の展望が間違いなく生まれてくると思っています。
——何よりも自らの職場から闘いを起こすことを強調されてきましたね。
田中 民営化や外注化に正面から立ち向かうことは困難な課題です。だけど、この闘いを本気になって現場労働者に訴えた時、必ず現場の仲間を獲得できる。これは僕ら自身がすごく確信を持ったことであり一番大事なことかもしれません。
どの職場でも「抗しがたい既成事実」のように民営化、非正規職化が進んでいると思うんです。労組交流センターの仲間の職場も例外じゃないはずです。ここを断ち切らないといけない。「こんなことを放置しておいたら大変なことになるんだ」「未来がすべて奪われようとしているんだ」「だから労働組合が今こそ大事なんだ」ということを本気になって正面から訴える。ここなんですよ。
とくに自治体の職場は今、外注化の温床になっている。「ここに立ち向かうことに労働運動の根本問題があるんだ」と宣言して闘いを開始しないと何も始まらない。労働運動の復権と口で言うのは簡単です。だけど「こういう闘いができるんだ」という形で具体的に示せなかったらなんの展望にもならない。
現場の一つひとつの組織攻防戦は、地をはうように必死でオルグしたりで全然かっこいいものではありません。でも、東労組や国労、鉄産労の組合員も含めて、動労千葉が必死になって外注化を止めようとしているのを見ていてくれたんですよね。この間の闘いの中で、平成採の仲間が動労千葉に結集してくれたのも、僕らがあいまいさなく外注化攻撃に立ち向かう姿を見てきたからですよ。
京葉車両センターの攻防で、当局は必死になって外注化要員を確保しようとした。われわれは「外注業務を請けないでくれ」と全力で訴え、ほとんどの労働者が会社への協力を拒否した。これもシニア制度との闘い以来の10年間の闘いがあったからです。こんなこと普通はありえない。会社の業務指示じゃなくて“動労千葉の業務指示”をみんな聞いちゃったわけだから。組合員どうしが大ゲンカするぐらい真剣に議論し、何十回もストライキに立ち、しかも実際に止めてきた成果です。「外注化されたら大変なことになる」ということが職場に浸透してきている。やっぱり、みんな外注化は止めたいわけです。
ここに労働者の力があり、労働運動の真骨頂があるんです。当局は、労働者なんて業務命令で右から左に移せるなんて思っているけど、労働者が“動かない”ってなったら当局なんて何もできないんだから。
全国の無数の職場で、これと同じような闘いを始めれば、間違いなく連合や全労連を下から揺るがすものが生まれてくると思います。
現に、郵政では数万人もの非正規職の首切りが始まっています。個別に、それぞれの郵便局で首を切られて、どれだけ多くの仲間たちが悔しい思いをしているのか。多摩局で組合を結成した仲間の闘いは、間違いなく全体を獲得するものを持っています。そのことに確信を持って全国の各職場で闘いを始めることだと思います。自治体、教労、医療・福祉の現場、合同・一般労組、すべての戦線で明確な構想と方針を持って闘いを始めてほしい。そして、そのすべての力を11月6日、日比谷野外音楽堂に総結集していただきたいと思います。
2011年9月19日発行 第2504号
動労千葉 “ストで外注化を止める”
10月1日実施阻止へ総力決起
動労千葉は、JR東日本が10月1日実施を狙う京葉車両センターでの構内運転業務一部外注化の阻止に向けて、激しい組織攻防戦を闘い抜き、JR経営陣をギリギリまで追い詰めている。 「JRの偽装請負を告発する8・30大集会」でJR東日本が行・・・
何よりもJR東日本を追い詰めているのは職場での闘いだ。6月の外注化の提案以降、京葉車両センター門前で早朝ビラまき・情宣活動が連続的に闘われてきた。青年組合員の渾身(こんしん)の訴えは、仲間の心をつかんで離さない素晴らしいものだ。この中で組織拡大の展望が力強く切り開かれている。
追い詰められたJR千葉支社は、千葉鉄道サービス(以下、CTS)に出向して働いているエルダー社員に対して、本人が希望した職場への配属を拒否した上で「希望する職場で働きたかったらハンドル業務を希望しろ」、つまり“構内運転業務外注化に協力しろ”と強要する卑劣なやり方で外注化要員を確保しようとした。動労千葉は、他労組の仲間に対しても「外注業務を請けないでくれ。外注化への協力を拒否し職場を守ろう」と訴え、ほとんどの労働者が会社への協力を拒否した。手を上げたのは、ごく少数のカクマル分子らだけだ。
CTSでの車両清掃業務は肉体的には相当きつい仕事だ。CTSで勤務を始めた労働者はみんな5㌔も6㌔もやせるほどだという。それでも多くの仲間が、構内運転業務を拒否し外注化への協力を拒んだこと自体がすごい決起だ。動労千葉が闘ってきた10年にわたる身を切るような外注化阻止闘争が、他労組も含めて職場の仲間を圧倒的に獲得しているのだ。
8月19日に行われた動労千葉とCTSとの団交では、CTS側が「構内入換業務の経験や技術は今の段階では持っていない」という重大な回答を行っている。この一点だけでも業務委託は絶対にできない。しかしCTSは「他支社においても同じような状況で業務委託したから千葉でもできる」と強弁している。本末転倒もはなはだしい。“千葉でもできる”ではなく、JR東日本が全社で行っている違法行為=偽装請負の現実をこそ改め、ただちにJRの直営に戻すべきなのだ。
動労千葉の闘いは外注化を阻み自らの職場を守ると同時に、製造業を始め全社会ではびこる偽装請負の現実を真正面から告発し非正規職の撤廃をめざす闘いだ。会社の攻撃に対して困難を恐れず立ち向かうならば、どんな職場でも必ず展望は開けることを動労千葉の闘いは示している。
ストライキを構えて闘う動労千葉と連帯し、構内運転業務外注化10月1日実施を阻止しよう。あらゆる職場から闘いを巻き起こし、闘う労働運動を復権しよう。
外注化と配転やめよ
差し止めの仮処分申し立て
(写真 差し止め訴訟の提訴後、記者会見を行う動労千葉と代理人【9月14日 厚生労働省記者クラブ】) 動労千葉は9月14日、JR東日本を相手どり、京葉車両センターでの構内運転業務の一部外注化と、それに伴う動労千葉組合員の強制配転・・・
(写真 差し止め訴訟の提訴後、記者会見を行う動労千葉と代理人【9月14日 厚生労働省記者クラブ】)
動労千葉は9月14日、JR東日本を相手どり、京葉車両センターでの構内運転業務の一部外注化と、それに伴う動労千葉組合員の強制配転の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
申し立ての後、厚生労働省内で記者会見を行った。動労千葉からは田中康宏委員長、川崎昌浩執行委員、関道利執行委員が出席した。
会見の冒頭、代理人弁護士を代表して石田亮弁護士、花澤俊之弁護士が申し立ての趣旨を説明するとともに、今回の業務委託がなぜ偽装請負にあたるのかについて解説した。
さらに田中康宏委員長が、2001年以降のJR東日本における業務外注化の推移を明らかにした上で、「私たちは千葉で10年にわたって外注化を止めてきたが、千葉だけでなく全JR職場の外注化の実態を社会問題化し、本気でこれをひっくり返す決断をしたことから、今回の申し立てに踏み切った」「多くの労働組合がこうした外注化攻撃と闘わないばかりか、これに率先協力してきた。その結果、社会全体で雇用が破壊され、年金や社会保障制度、教育も含めて全面的に破壊されてきた。こうした労働組合のあり方も含めて問題にしていきたい」と裁判に臨む基本姿勢を示した。
また、動労千葉に続いて動労水戸、動労連帯高崎も厚生労働大臣に対して「偽装請負に関する申告」を行ったことも報告した。
出席した記者からは「JR東日本が考えている最終的な業務外注化の規模は?」「子会社の社員と直営のJR社員は同じ職場で仕事をするのか?」などの質問が出された。「過去に労働基準監督署からの是正勧告などが行われたことはあるのか?」という質問には、田中委員長が「おそらくないはずだ。今回、私たちが初めてJRにおける偽装請負を正面から問題にしたからだ」と答えた。
会見終了後も記者から組合員や代理人への質問が続いた。
2011年9月 5日発行 第2502号
動労千葉 偽装請負を告発する大集会
外注化粉砕・非正規職撤廃へ
10月実施阻止の決戦態勢築く
(写真 6月の外注化提案以来、JR資本との激烈な組織攻防戦を闘い抜いている動労千葉組合員を先頭に450人が結集【8月30日 東京都墨田区】) (写真 構内運転業務外注化との攻防の焦点である京葉支部・幕張支部の代表が鮮明な決意を・・・
(写真 6月の外注化提案以来、JR資本との激烈な組織攻防戦を闘い抜いている動労千葉組合員を先頭に450人が結集【8月30日 東京都墨田区】)

(写真 構内運転業務外注化との攻防の焦点である京葉支部・幕張支部の代表が鮮明な決意を表明)
動労千葉が主催した「JRの偽装請負を告発する大集会」が8月30日、すみだ産業会館で開かれた。動労千葉の田中康宏委員長はこの場で「今日の集会は動労千葉の戦闘宣言の場だ。今日を期していつでもストライキに立てる闘争態勢に入って欲しい」と述べ、京葉車両センターでの構内運転業務一部外注化を組織の総力をあげて阻止することを宣言した。
集会には動労千葉組合員を先頭に450人が結集した。すでに民間委託、外注化・非正規職化された職場で働く青年たちも数多く参加した。全参加者がひとつになり、社会全体にはびこる偽装請負や非正規職化の現実に怒りをもって立ち向かう総決起集会となった。(発言要旨別掲)
主催者あいさつで田中委員長は、外注化攻撃との10年間の闘いの画期的な地平について振り返った上で、今回の闘争の位置について「労働組合として初めて偽装請負・外注化を核心とする新自由主義そのものに正面から挑む闘いだ」と述べた。そして「この腐りきった社会のあり方を外注化阻止闘争でひっくり返し、闘う労働運動を復権させよう」と呼びかけた。
国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんは、労働者階級が営々と闘いとってきたすべての権利を破壊しようとする新自由主義のあり方にこそ資本主義の本質があると喝破した。そして「労働者が団結して闘って初めて偽装請負は偽装請負として摘発される。資本による法律違反、不当労働行為、偽装請負が全社会で行われている。この状況をひっくり返さなければいけない」と述べ、大きな視点から闘いの意義を鮮明にさせた。
連帯あいさつで動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長は「新自由主義に対する正面からの闘いを開始した動労千葉に心から連帯しともに闘う」と熱烈にアピール。すべての原発いますぐなくそう!全国会議(な全)の富田翔子事務局次長は「うれしい知らせがあります!」と、「な全」呼びかけ人の画期的な拡大を報告、9・11—9・19反原発闘争への決起を呼びかけた。
続いて、現場の先頭に立って闘う動労千葉の組合員、弁護団が次々とマイクをとった。
川崎昌浩執行委員は、01年以来の外注化阻止闘争の意義と攻防の現局面について報告。外注化差し止め訴訟を担当する石田亮弁護士は、法的観点から訴訟のポイントと、ともに闘う決意を述べた。
続いて京葉支部・幕張支部の組合員が登壇すると、会場全体から大きな拍手が沸き上がった。すでに6月10日の外注化提案以降、激烈な組織攻防戦が続き、現場は闘いのまっただ中にある。その最先頭に立ってきた京葉支部の青年組合員、幕張支部の山田護支部長、車両技術分科会代表が鮮明な決意を述べた。
佐倉運輸区新設を始めとする運転基地統廃合阻止にむけて銚子支部と千葉運転区支部が発言、さらに貨物協議会、動労千葉争議団の発言が続いた。青年部結成準備委員の渡辺剛史君は「京葉支部の若い仲間の闘いなしにこの集会もなかった。彼の闘いが平成採の青年の中に大きな渦をつくっている。青年部結成へ、この闘いの中で組織を拡大する」と述べた。また石井真一動労水戸委員長もともに偽装請負追及の闘いに立つと発言した。
最後に民間委託・外注化、非正規化攻撃と闘う労働者が発言に立った。
自治体の委託職場で働く労働者は「委託労働者も外注化には絶対反対だ。われわれ自身も奪われた労働条件を奪い返して外注化を粉砕する。外注化反対闘争は外注先の労働者との団結でいっそう幅広い闘いになると確信している」と発言。さらに教育労働者は福島の労働者との連帯を訴え、合同・一般労組全国協、医療労働者、自治体労働者がそれぞれの立場から外注化・非正規職化との闘いの意義を訴えた。
激しい組織破壊攻撃を受け、9月末雇い止め攻撃と闘い抜いている郵政非正規ユニオン委員長が登壇すると、ひときわ大きな拍手が送られた。また、国労新宿駅分会の闘う労働者はグリーンスタッフ雇い止め、駅業務などの大規模な外注化との闘いを訴え、ちば合同労組の青年は「職場の偽装請負の実態を暴き闘ってきた。こういう集会を待っていた!」と熱い連帯を表明した。
最後に長田敏之書記長が闘争方針を提起し、「会社が外注化要員に対する教育訓練を開始した時点から動労千葉は直ちにストに入る。今回のストは半端な形では終わらない。この闘いの中で組織拡大を実現し、絶対に外注化を阻止しよう」と熱烈に訴えた。
現場から会社追い詰める 組合員の発言
●主催者あいさつ 田中康宏委員長 今日の集会は、いつでもストに立てる闘争態勢を打ち固めるための集会です。会社は京葉車両センターでの構内運転業務の一部外注化を10月1日から強行すると言っています。われわれはこれを総力をあげて阻止する決断をしま・・・
2011年8月22日発行 第2500号
動労千葉呼びかけ
JRの偽装請負を告発する8・30大集会に結集しよう
動労千葉が8月30日に開催する「外注化阻止・非正規職撤廃!JRの偽装請負を告発する大集会」の呼びかけを発した。全力で駆けつけよう!(編集局) 全国の闘う仲間の皆さん。国鉄闘争へのこの間のご支援に心より御礼申し上げます。 さて、JR東日本は・・・
2011年8月15日発行 第2499号
“真実にフタをするな”
動労千葉鉄建公団訴訟 結審強行に怒りの渦
(写真 口頭弁論の前に地裁前を席巻する大街宣を行う動労千葉の組合員たち【8月3日 東京】) 動労千葉鉄建公団訴訟の第28回口頭弁論が8月3日、東京地裁民事11部(白石哲裁判長)で行われた。この場で白石裁判長は、JR東海会長であり・・・
(写真 口頭弁論の前に地裁前を席巻する大街宣を行う動労千葉の組合員たち【8月3日 東京】)
動労千葉鉄建公団訴訟の第28回口頭弁論が8月3日、東京地裁民事11部(白石哲裁判長)で行われた。この場で白石裁判長は、JR東海会長であり1047名解雇の張本人である葛西敬之の証人採用を最後的に拒否し、問答無用に結審を強行した。判決日は追って指定される。
口頭弁論前に、午後2時から地裁前を席巻する大街宣が行われた。集まった動労千葉組合員と支援する会会員は、大横断幕を広げ、「白石裁判長による結審策動を絶対に許さない!」「歴史の真実にフタをしてはならない!」と訴えるビラを配りながら渾身の訴えを行った。
長田敏之書記長は「恣意(しい)的な不採用基準(停職6カ月または停職2回)が闇の中でつくられ、動労千葉組合員を含む100人以上の国鉄労働者が採用候補者名簿から削除されて清算事業団に送られた。これを指示した張本人が葛西敬之であることを、動労千葉はこの裁判を通して暴き出してきた。分割・民営化から20年以上たって初めて明らかになった重大事実だ。この一点をとっても葛西の証人尋問は絶対に必要だ」と声を大にして訴えた。
午後4時に始まった口頭弁論で、原告側からすでに提出した準備書面の趣旨説明が行われた。
原告代理人弁護士は①国鉄労働運動つぶしを目的とした「停職6カ月または停職2回」という不採用基準作成の違憲・違法性、②原告のJR不採用の根拠となった1985〜86年の2波のストをめぐる重処分の不当性、③いったん採用候補者名簿に登載された原告らを、鉄道労連(現JR総連)の突き上げにより、本州では定員割れが確実なのに名簿から削除したことには明白な不当労働行為の意志が存在することなどを明らかにした。
さらに、8月1日付で行った葛西敬之の4度目の証人申請の趣旨を説明し「裁判長は国策に同調するのではなく葛西敬之証人を採用せよ」とあらためて強く求めた。
しかし3人の裁判官はいったん退席し合議した結果、あらためて葛西敬之証人の採用を拒否した。傍聴席の組合員たちは「ふざけるな!」「裁判官の自己保身じゃないか!」と鋭い弾劾をたたきつけた。原告代理人弁護士も直ちに異議を申し立て、食い下がったが、白石裁判長はこれも却下。結審を宣言して顔を引きつらせながら法廷から逃げ去った。
総括集会で田中康宏委員長は、「今日の裁判を見ても、今の体制が何から何まで腐りきっていることが明らかだ。すべては裁判官の自己保身だ。体制を丸ごとぶっ飛ばすような闘いが必要だ。基地統廃合絶対反対、業務外注化阻止の闘いに全力で決起し“資本と闘う解雇撤回闘争”をやり抜こう。闘いはこれからだ」と提起した。そして8月30日に予定されている「外注化阻止・非正規職撤廃! JRの偽装請負を告発する大集会」への結集を呼びかけた。
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8・30 外注化阻止・非正規職撤廃! JRの偽装請負を告発する大集会
8月30日(火)午後6時半(6時開場)
すみだ産業会館8Fサンライズホール(JR総武線錦糸町駅南口前・丸井ビル)
主催/国鉄千葉動力車労働組合
2011年8月 1日発行 第2498号
職場に支援する会を
“年内2千口の会員拡大へ”
動労千葉を支援する会 全国から代表が集い総会
(写真 北海道から沖縄まで全国各地の代表が山本弘行事務局長の運動方針案提起を熱心に聞き入った【7月24日 千葉県労働者福祉センター】) 動労千葉を支援する会の定期全国総会が7月24日、千葉県労働者福祉センターで開催された。 ・・・
(写真 北海道から沖縄まで全国各地の代表が山本弘行事務局長の運動方針案提起を熱心に聞き入った【7月24日 千葉県労働者福祉センター】)
動労千葉を支援する会の定期全国総会が7月24日、千葉県労働者福祉センターで開催された。
国鉄1047名闘争をめぐる4・9政治和解に抗して国鉄闘争全国運動をスタートさせてから1年。動労千葉を支援する会は、その中心を担う組織への飛躍をかけて闘い抜いてきた。1年間で40を超える支援する会・全国運動の組織が職場・地域に結成され、1千口の会員拡大を実現してきた。こうした実践を踏まえ、今年の総会には北海道から沖縄まで全国各地の代表130人が結集して現状と直面している課題を出し合い、新たな闘いの方針を打ち立てた。
開会あいさつに続き、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが問題提起を行った。
伊藤さんは、3・11大震災と原発事故以来の情勢の特徴について①資本主義体制そのものが危機に直面し国家が国家としての体をなしていない、②従来の価値観が根底から揺らぎ資本が社会全体を組織することが難しくなっている、③労働組合に人びとが目が向け、その本質があらためて問われ始めている、という3点に整理した。そして「こうした情勢の特徴をわれわれの運動がつかまえることができるかどうか。それができるなら資本と主流の労働運動を包囲し揺り動かすことは可能だ」と述べた。情勢を俯瞰(ふかん)し、その巨大な可能性を示唆する問題提起だった。
運動方針案を山本弘行事務局長が提起した。山本さんは1年間の経過をたどりながら総括を提起した。特に国鉄闘争根絶・一掃の攻撃を打ち破ってきた動労千葉の1年間の外注化阻止闘争の意義について「多くの人びとに展望を与え、国鉄闘争全国運動への信頼をつくり出してきた」と強調した。そして方針の3本柱として①反原発・反失業の怒りの先頭に立って、動労千葉の反合・運転保安闘争を職場・地域から始めよう、②物販闘争を武器に地域で労働運動の再生をかちとり国鉄闘争全国運動を担う支援する会に飛躍しよう、③すべての職場・地域に支援する会、全国運動をつくり、職場の労働者を会員に組織しよう、と提起した。さらに具体的方針として「年内に会員2千口まで拡大し、その力で今年こそ11月労働者集会への1万人結集実現を」と呼びかけた。
事務局の会計報告では、1年間の飛躍的前進が具体的に報告され、被解雇者の闘いを支える基金運動の階級的意義が再確認された。
続いて被災地の福島と宮城、さらに広島の支援する会からの訴えが行われた。それぞれ今年前半の闘いをとらえ返し、今後の闘いの方向性を明確にしていくための重要な問題提起となった。
午後に入り、動労千葉の田中康宏委員長が問題提起を行った。
田中委員長はまず、昨年4・9政治和解と3・11大震災、そして6月の4者4団体の闘争終結宣言という1年の経過を振り返り「国鉄闘争全国運動をスタートさせることができたこと自体が本当に大きなことだった。この1年ですごく大事な土台を築いてきた」と総括した。そして「勝負はこれからだ。敵の攻撃に対して、全国運動の会員拡大、地域と職場での組織づくり、新たな呼びかけ人陣形の拡大の三つで立ち向かおう。JR資本と徹底的に闘う解雇撤回闘争が国鉄闘争全国運動だ。何よりも職場から“これがぼくらの運動だ”という具体的な闘いを示そう。動労千葉は基地統廃合攻撃と京葉車両センターでの構内業務外注化攻撃を総力を挙げて阻む闘いで、その先頭に立つ。反原発と反失業を一つの闘いとしてつくり出し、怒りの声のすべてを11月労働者集会に結集しよう」と訴えた。
討論の冒頭に郵政非正規ユニオンの代表が登壇した。「すべての郵政非正規労働者を組織して郵政を変え、この日本を変えたい」という気概あふれる発言に会場から大きな拍手がわいた。
さらに各地の代表が続々と発言に立った。「単なる“支援”でなく職場に動労千葉のような労働組合をつくることが重要だ」「解雇撤回闘争を24年間も貫いていることが、この間、新たに闘い始めた人たちに展望を与えている。反原発闘争と国鉄闘争は一つにつながっている」「震災後の物販への反応は従来と全然違う。現場が行動方針を求めている」「従来の国鉄支援陣形の中に切り込み、ねばり強い討論をとおして全国運動に獲得していく」。実践に裏打ちされた積極的な発言が続き、方針案が深められていった。北海道と沖縄の代表からも闘いの前進が報告された。
最後に運営委員の伊藤登美子さん(東京西部)が討論をまとめ、方針案、新たな運営委員の体制が承認され、第1部の総会を終了した。
第2部の懇親会では、動労千葉組合員と全国の会員が杯を交わしながら大いに交流を深めた。最後に参加した動労千葉組合員が前列に並び、年来の支援に対してお礼を述べるとともに、基地統廃合粉砕・外注化阻止・組織拡大に向けた決意を口々に語った。
2011年7月 4日発行 第2494号
銚子支部 “地方切り捨て許さぬ”
基地統廃合に反撃の第一波
(写真 動労千葉銚子支部が呼びかけた銚子地区総行動に70人が結集。銚子運転区の門前で怒りのシュプレヒコールをあげた【6月28日 千葉県銚子市】) JR東日本千葉支社による運転基地の大規模な統廃合攻撃に反対して6月28日、銚子・・・
(写真 動労千葉銚子支部が呼びかけた銚子地区総行動に70人が結集。銚子運転区の門前で怒りのシュプレヒコールをあげた【6月28日 千葉県銚子市】)

JR東日本千葉支社による運転基地の大規模な統廃合攻撃に反対して6月28日、銚子地区総行動が闘い抜かれた。主催は動労千葉銚子支部。強い日差しが照りつける中、動労千葉各支部と動労千葉を支援する会から70人が集まり、意気高く決戦の火ぶたを切った。
JR東日本千葉支社が6月10日に提案した運転基地の再編計画は、今ある銚子運転区・成田車掌区を廃止し、銚子と佐倉に運転士と車掌を一緒にした新たな運転職場(運輸区)をつくるというものだ。
新しい銚子運輸区は、運転士が45人程度、車掌が50人程度と言われている。現在の銚子運転区の運転士標準数は86人だから半分近くに減らされることになる。また、新設される佐倉運輸区は運転士と車掌を合わせて250人規模とされており、千葉支社管内だけでも数百人規模の異動が発生する。国鉄分割・民営化以来、最大級の運転基地再編だ。
午後1時、JR銚子駅前に集まった参加者と、駅頭を通行する市民に対して渡辺靖正銚子支部長が訴えた。
「銚子運転区廃止—運輸区新設は、あからさまな業務の縮小、ローカル線切り捨ての攻撃だ。運転職場が廃止された勝浦市や館山市は、閑古鳥が鳴くような厳しい状況に追い込まれている。地方の切り捨てを絶対に許してはいけない。
当局は、京葉車両センターでの業務一部外注化にも手を着けようとしているが、動労千葉のいる所では当局の思い通りにはさせない! 地域でも闘いを呼びかけ、あらゆる取り組みをやる」
本部の田中康宏委員長は「3月の震災以降、犬吠埼の老舗(しにせ)観光ホテルも倒産・閉鎖され、漁業も福島第一原発事故による放射線の影響で大きな打撃を受けている。この上さらにローカル線を切り捨てたらどうなるのか。国鉄分割・民営化以降、JRは金もうけだけを優先して、次々と安全を切り捨て、地方を切り捨ててきた。もうこれ以上、こんなことを許してはならない」と強調した。
銚子支部の呼びかけに応えて駆けつけた地元の市議は「公共交通の使命は、安全を守ることと、公共の福祉に寄与することの二つ。今でさえ観光を始め、銚子市は大変厳しい状況にある。公共交通の要であるJRが、これ以上ローカル線を切り捨てたら銚子市は直撃を受ける。これは銚子市民全体の問題だ」とともに闘う決意を表明した。駅頭行動には、地元の労組の仲間も時間休をとって駆けつけ連帯の意思を示した。
銚子駅に隣接する銚子運転区門前に移動した参加者は、各支部の赤旗を林立させて抗議行動を展開した。門扉は閉ざされ、門前にはJR千葉支社の管理者などが立ち並んでいる。参加者の怒りはますます高まった。
渡辺支部長は「なんで銚子運転区を廃止する必要があるのか! 答えてみろ!」とすごい迫力で迫った。そして「銚子支部は運転区廃止絶対反対を貫いてとことん闘う」と戦闘宣言を発した。
本部の長田敏之書記長は「基地大再編と運転士の大規模な異動を使って当局が組織破壊攻撃を狙っていることは明らかだ」と、この攻撃の核心的狙いを明らかにした。
今回の基地再編のもう一つの焦点である千葉運転区支部の大野茂支部長を始め、各支部の代表、動労千葉を支援する会の仲間が次々とマイクをとった。
道行く人たちの関心も非常に高い。参加者は、シュプレヒコールを何度もたたきつけ運転区前での抗議行動を終えた。
銚子駅前に戻った参加者に対して田中委員長は「今日は新たな闘いの始まりだ。職場の統廃合、業務の外注化、新人事・賃金制度と、労働者にとって最も大事な三つの課題が一気に動き出した。これは7月、8月と夏真っ盛りの中での闘いになる。全支部の総決起を」と訴えてこの日の行動を締めくくった。
全体での総行動終了後、銚子支部は支部集会を開き、闘いの体制を打ち立てた。
前進社 〒132-0025 東京都江戸川区松江1-12-7 週刊『前進』・毎週月曜日発行
2000年6月5 日公式サイトzenshin.org開設 2008年3月17日速報版サイト開設.



