週刊『三里塚』 2頁(840号2面1)(2012/01/30)
大飯原発「安全評価」許すな
再稼働阻止へ全力を
3・11反原発福島集会へ
(写真 専門家の意見聴取会で傍聴者を排除して「安全評価」を下そうとする暴挙に抗議する人びと【1月18日 経産省】) 日帝・野田政権は1月18日、福井県大飯原発3、4号機についてのストレステストの「評価結果」について、・・・
(写真 専門家の意見聴取会で傍聴者を排除して「安全評価」を下そうとする暴挙に抗議する人びと【1月18日 経産省】)
日帝・野田政権は1月18日、福井県大飯原発3、4号機についてのストレステストの「評価結果」について、「安全」との判断を下した。4月下旬には定期検査等で全原発が停止状態になる危機に追いつめられた日帝・野田政権が、原発の再稼働を強行するためのなりふりかまわぬ攻撃だ。3・11福島県民集会の大高揚で反撃しよう。
評価書の内容がデタラメ
1月18日、野田政権・経済産業省の原子力安全・保安院は、関西電力大飯原発の3号機、4号機に関するストレステスト(耐性評価)について、昨年10月に出されていた1次評価を「妥当」とする審査結果の素案を専門家の意見聴取会に提出し、同原発の再稼働強行に向けて、大きく踏み出した。
この日の意見聴取会は、前回まで認めていた一般傍聴を中止し、抗議する労働者・市民を排除して行われた。2人の専門家委員は抗議して出席を拒否した。
ストレステストでの国のゴーサインは初めてだ。この後、原子力安全委員会のチェックを経て地元自治体の了解取り付けとなるが、西川一誠福井県知事は「再稼働には安全評価だけでは不十分」「福島原発事故の総括がきちんとなされなければならない」などの態度を崩していない。
2〜3月そして3・11福島県民集会の再稼働阻止の闘いが、今や決定的に重要になった。
空論を並べ立て
そもそも昨年10月に関西電力から提出されたストレステストの評価書自体がデタラメきわまりないものだ。例えば津波の「緊急対応」の項目について。福島第1原発の津波が想定の5・5㍍に対して実際は15㍍だったため、その差の9・5㍍を、大飯原発の場合にも単純に加算したものとなっている。
つまり、大飯原発の2002年の評価値=1・9㍍に9・5㍍を足した11・4㍍まで「緊急安全対策としてのシール施工を実施ずみ」だから「福島原発並みの津波に耐えられる」としている。
しかしだ。福島第一原発と大飯原発では地形も断層帯の位置もまったくちがう。福島で「9・5㍍高かったから同じ分だけ、大飯でもかさ上げすれば津波には安全」などという論法が成り立つはずがない。何という子どもだまし。
しかも「主に原発に影響を与えた津波として検討したのは1983年の日本海中部地震=秋田県能代市沖」だという。若狭湾には巨大な津波が押し寄せた記録がいくつもある。若狭湾は福島と違って湾内である。実体に即した「耐性検査」を行わなければならないのは常識だが、それすらネグレクトするずさんさ。
まさに最初に結論ありきの反人民的なしろものでしかない。すべては、原発の再稼働にむけた茶番劇なのだ。
さらに、そもそも福島原発で電源が停止したのは、津波のせいではなく地震による配管の損傷であったという事実が隠しようもなくなってきた。津波対策をどれほど行おうが、原発は大地震に耐えられる構造にはなっていないのだ。原発そのものが核爆弾のような危険物=人類と相いれない最悪の存在であるという事実は1ミリも変わらない。
全原発停止の恐怖
よく知られているように、日本にある54基の原発のうち現在稼働しているのは5基しかない。中国電力は19日、島根原発2号機(出力82万㌔ワット、松江市)が27日に運転を停止し、定期検査(定検)に入ると発表した。すでに1号機(46万㌔ワット)は定期検査入りで停止しており、中国電力管内の原発は全停止することになる。
四国電力伊方2号機(56万㌔ワット、愛媛県)も13日に定検入りし同社が保有する全原発が停止。関電は2月20日に高浜3号機(87万㌔ワット、福井県)が定検入りし、管内の原発11基が運転を停止する見通し。
また東電柏崎刈羽5号機が1月25日に定検入りした。そして現在稼働している原発は5基となった。再稼働がなければ、4月下旬までにすべて止まることになる!
すべて止まれば、原発がなくても電気は供給できる現実が明らかになり、反原発の闘いはいっそう爆発する。この危機を巻き返すために、日帝・野田政権は、青森県六ヶ所村の核燃再処理工場でのガラス固化試験再開に向けた溶融炉加熱の開始や柏崎刈羽原発1号機、7号機のストレステスト1次評価結果の提出など、原発再稼働にむけた攻撃を一気に加速している。
2〜3月再稼働決定阻止へ全力で立ち上がろう。3・11反原発福島集会の大高揚をかちとろう。
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