週刊『三里塚』 2頁(847号1面1)(2012/05/14)
三里塚、再び決戦に突入!
市東さん裁判が証人調べ=最重要段階へ
5・28千葉地裁デモに立とう
戸井証人(NAA用地部長)を徹底追及し違法な土地の買収工作を暴け
(写真 処分取り消しを求め2007年10月30日に始まった市東さんの行政訴訟【千葉地裁前】) 5月5日、北海道電力の泊原発3号機が定期点検に入り、ついに原発が1基も稼働しない状態が作り出された。こうした現実への巻き返しもかけて、・・・
(写真 処分取り消しを求め2007年10月30日に始まった市東さんの行政訴訟【千葉地裁前】)
5月5日、北海道電力の泊原発3号機が定期点検に入り、ついに原発が1基も稼働しない状態が作り出された。こうした現実への巻き返しもかけて、日帝・野田政権は4・30日米共同声明で新安保宣言を発表し安保をアジア全域に拡大する立場を明らかにした。日帝の原発推進、安保・沖縄政策の強化そしてTPPと対決する闘いが求められている。反戦・反権力、労農同盟の砦・三里塚をめぐって再び決戦情勢が到来した。市東さんの農地裁判における早期結審策動が激化しているのだ。さらに第3誘導路工事との激突も避けられない。証人尋問の第1回法廷となる5月28日、反対同盟は千葉地裁闘争を呼びかけた。こうしたすべての闘いの基軸をなす6・10国鉄全国集会の成功を何としてもかちとろう。
三里塚闘争は再び決戦の時を迎えた。市東孝雄さんの農地裁判で、多見谷寿郎、白石史子両裁判長による年内結審策動が露骨になり、一方、来年3月末完成を叫ぶ第3誘導路工事が激しさを増している。
何よりも、市東裁判が完全に新たな決戦段階に入った。裁判は、いよいよ最重要とも言うべき証人調べに入る。証人調べは今年いっぱい、7、8月を除く月1回、という強行スケジュールで行われる。(別掲表参照)
問題は、千葉地裁多見谷裁判長が早期結審の意図をむき出しにしていることである。月1回のスケジュールで強行し、市東さんの本人尋問がなされれば、弁論はいつでも結審できるようになるということだ。そもそも市東さん側は24人の証人を申請したが、裁判所の採用はNAA・国交省・千葉県・成田市農業委員会の各1人にすぎない。事実調べが不可欠である旧地主の藤﨑政吉氏や同意書・確認書偽造の責任者である当時のNAA用地部長などは不採用となった。
多見谷裁判長の訴訟指揮は、証拠調べを形式だけ整え、判決に持ち込もうとする腹が見え見えだ。それがあらわになったのが、前回4・23弁論である。藤﨑政吉氏の証人調べを求める代理人に対して、多見谷裁判長は発言中の代理人をさえぎり、声を荒立て「この件は打ち切る」「座りなさい」と命令し、「(藤﨑証人調べ不採用)結論は不変」を強調した。
さらに、石指証人の尋問をビデオリンク方式で強行する姿勢を示しているのだ。代理人が、順送りをして証拠調べの通則どおり「最初に事業計画全体の作成責任者」石崎証人調べをするよう要求しても、かたくなに受け付けなかった。あくまでもビデオリンク方式で強行しようしているのだ。この証人隠しを絶対に許してはならない。
5月28日にいよいよ第1回目の証人尋問が行われる。反対同盟は弁論前の千葉地裁デモを決定し、新たな決意をもって法廷闘争に臨む決意を明らかにした。
5月28日の法廷では、現NAA用地部長で、06年解約許可申請の担当者だった戸井健司証人の尋問が行われる。戸井こそが市東さんの賃貸借解約のための転用事業計画をまとめ、成田市農業委員会と千葉県農業会議への工作を行った張本人だ。したがって、戸井は事業計画一般だけでなく、その前提であるNAAの市東さんに対する用地買収全般について掌握していることは明らかだ。違法な藤﨑氏からの買収と秘匿、そのもとでの市東さんへの買収工作とデタラメな解約許可申請の実態を全面的に暴露しなければならない。
第3誘導路工事をめぐっても攻防は激しさを増している。成田空港会社は3月26日から夜間突貫工事を開始し、現在は小見川県道をまたいで第3誘導路そのものを通す工事に入った。(別掲記事参照)
取香2号線(市東さん宅前の道路)で行われていたトンネル工事も終了に近づいている。反対同盟はこれに対して、7月現地闘争を決定した。再び決戦に突入した2012年三里塚闘争の勝利に向けて全労働者・人民の決起を訴える。
特に重要なのは、決戦段階に突入した市東裁判闘争を、来年春を見すえた「市東さんの農地を守れ」運動として全人民的に拡大することだ。集会、デモ、講演会、勉強会、現地調査などを組織し、積み重ねていこう。裁判長多見谷の反動を必ず突破し、2012年前半期の三里塚決戦勝利の成否をかけて5・28千葉地裁に結集しよう。
世界大恐慌と新自由主義の破産の中、市東さんの農地を守る闘いを軸とする三里塚闘争の決定的意義を確認しよう。市東さんの農地取り上げを阻止し三里塚闘争に勝利することは、新自由主義を粉砕し、レーニン労農同盟を復権し、プロレタリア革命の土台を強固に築き上げるものだ。労働者が階級的労働運動を復権し労農同盟の下に全社会的な階級的団結を作り出していく実践的な結節環が三里塚である。
原発事故で露呈した「国策」の反人民性を三里塚闘争こそが告発してきた。国鉄決戦、反原発決戦と一体で三里塚闘争の前進をかちとろう。
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《市東さん行政訴訟・農地法裁判での証人尋問予定》
5月28日 戸井健司(NAA用地部=06年当時。以下同じ)
6月25日 山崎真一(成田市農業委員会事務局長)
9月10日 渡辺清一(千葉県農地課長)
10月15日 石指雅啓(国土交通省航空局成田国際空港課長)
11月12日 萩原進反対同盟事務局次長(予定)
12月10日 市東孝雄さん本人(予定)
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