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第3誘導路裁判、騒音問題でNAAを批判

20170712b-1.JPG 7月11日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で第3誘導路裁判の弁論が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者、農民、学生、市民はこの日も農地強奪攻撃への怒りをかきたてて全力で闘いぬいた。
 この裁判は、国とNAAを相手に、成田空港のB滑走路の2500メートルへの延長(2006年)、第3誘導路建設(2010年)という二つの変更許可処分の違法を追及し、B滑走路の使用禁止、飛行の差し止めを求める裁判である。航空機の騒音が周辺住民にもたらす健康被害が、最大の焦点になっている。
 厚木基地爆音訴訟では、第4次訴訟で自衛隊機の飛行差し止め請求が二審まで認められたが、2016年に最高裁に退けられた。しかし最高裁判決においても住民がこうむっている深刻な健康被害がはっきりと認められた。これは厚木の10倍と言われる騒音を発する成田にとっても重大事態た。

 ところがNAAは、「この最高裁判決では、WHOの環境騒音ガイドラインおよび欧州夜間騒音ガイドラインについて言及していない」と言い、両ガイドラインにけちをつけ、判断基準としての価値をおとしめる主張をしだした。
 これに対し弁護団は今回、第4次厚木爆音訴訟の一審、二審の判決も具体的に検証しながら、最高裁判決がその用語を使っていないとしても明白の両ガイドラインを科学的知見、判断基準として認めていることを証明し突きつけた。特に夜間騒音が住民の睡眠を著しく妨害し、それが深刻な健康被害となって現れることを最高裁は認めた。これはまったく両ガイドランの結論そのものだ。
 だがNAAは今や成田空港の機能強化と称して、夜間の飛行制限時間をさらに短縮し、住民に一層の騒音地獄をもたらそうとしている。
 弁護団は、「最高裁判決の基準からしても成田空港のB滑走路供用は差し止めなければならない」と結論付け、NAAに対し両ガイドラインを否定する根拠、見解を明らかにするよう求釈明を行った。
 次回期日を10月24日として閉廷。
20170712b-2.jpg 千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が行われた。最初に葉山岳夫弁護士が発言し、成田の夜間飛行時間延長、第3滑走路建設への住民の怒りが沸き立つ中で、騒音問題への取り組みが重大であることを強調し、NAAによるWHOガイドラインの否定を強く弾劾した。さらに弁護団全員が発言した。
 その中で、NAAが市東さんについて吐いた暴論、「収用されるはずの土地に住んでいるから、騒音を受けて当然」についての求釈明に対し、回答してきたことが明らかにされた。「もし千葉県収用委員会の審理が続いていたら収用採決がされたという、事実関係の経緯を述べただけ」――とんでもない居直りだ。絶対に許してはならない。今後の法廷でさらに徹底的に追及することを確認した。
 動労千葉と市東さんの農地取り上げに反対する会が連帯の発言を行った。動労千葉の滝口誠さんは、加計学園問題で危機と腐敗を深める安倍政権をさらに追いつめることを呼びかけた。
 最後に決戦本部長の太郎良陽一さんが、前々日の「樫の木まつり」の成功を確認し、強制執行阻止の闘いを現地で貫く決意を述べて、全員が拍手で応えた。
 午後、反対同盟と支援連は千葉市の繁華街で、猛暑をはねのけて強制執行反対署名を集める情宣活動を行った。(TN)

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