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戦争犯罪抹殺許さない 慰安婦像が市の公有財産に 米・サンフランシスコ 日帝の阻止工作が大破産

20171130c-1.jpg 11月22日サンフランシスコ市が、日本軍軍隊慰安婦とされた女性たちをモチーフとした慰安婦像を市の公有財産とすると最終決定した。二度と戦争を繰り返させないというハルモニたちの決意が、安倍や大阪市長らの妨害を粉砕したのだ。
ハルモニが全地域を獲得
 「私たちにとってもっとも恐ろしいことは、第2次世界大戦中の私たちの痛ましい歴史が忘れられてしまうことです」
 この日本軍軍隊慰安婦被害者の言葉から始まる碑文と像が、9月にサンフランシスコ市の公園に設置された。そして11月22日、市の公有財産とすることが、最終的に決定された。
 像は、円柱状の台の上に朝鮮・中国・フィリピンの少女が手をつないで立ち、それを慰安婦被害者として最初に声をあげた金学順(キムハクスン)さんが下から見守っているデザインだ。これが市の公有財産になったことは、地域全体を獲得した闘いのたまものだ。

20171130c-2.jpg 設置の過程では、日本の総領事館が極右・在特会を動員して激しい反対キャンペーンをしてきた。安倍政権は「歴史問題」の対外工作に500億円を投じた。
 だが、現地の運動団体、CWJC(「慰安婦」正義連盟)は、むしろこれを地域全体を獲得するチャンスに変えていった。2015年に市議会で行われた公聴会は、公開論争になった。日本の安倍政権・極右と慰安婦像推進側の双方が発言し、そのすべてがビデオ中継で全世界に流された。これによって逆に安倍政権と日帝は、極悪の戦争犯罪を「なかったこと」にしようとするその卑劣さと、論理の矛盾を自らさらけだしたのだ。
 彼らの発言には、慰安婦被害者として証言したイヨンスさんへの中傷以外に内容がない。「『日本軍慰安婦』はうそ」という主張と「他国もやった」という主張を混在させて、平然としていた。これに、当初は中間派的立場だった人も含めて全体があきれ、15年9月、市議会は満場一致で像の設置を承認した。
 慰安婦にされた女性をひとりの人格として見ない安倍らと対照的に、決定された碑文は、声を上げた被害者たちの勇気が世界を動かしたことをたたえている。
新たな戦争のための策動
 安倍政権はなぜ、慰安婦像の設置にここまで反対するのか。日帝・安倍が今まさに新たな戦争に突き進もうとしているからだ。
 日本軍は朝鮮・中国・フィリピンを始め13カ国から20万人以上の女性(最近の研究ではこれも相当な過少評価だという)を慰安婦にした。多い日は50〜60人もの軍人の相手をさせられ、言語に絶する苦痛と屈辱を強いられた。逃げ出せば、さらに激しい暴行が加えられた。健康を害し、あるいは殺害され、慰安婦の多くが生きて戻れなかった。
 中曽根康弘は82年に首相になる4年前、『終りなき海軍』という回顧集に「23歳で3千人の総指揮官」という手記を寄せ、「原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して慰安所をつくってやった」と書いている。日帝が新たな戦争に労働者人民を動員するためには、この戦争犯罪を歴史から抹殺することが不可欠なのだ。
「日韓合意」粉砕へ闘おう
 戦後初めて日本帝国主義が海外派兵に踏み切った1991年、歴史を二度と繰り返させてはならないと決意した金学順さんが慰安婦被害者として初めて沈黙を破り、経験を語った。以後、この日本政府の責任への追及が広がった。15年12月28日、日本軍軍隊慰安婦問題の「最終的かつ不可逆の解決」をうたった日韓両政府の合意は、この追及から逃れるためのものだ。
 当時、新たな朝鮮戦争に向けて米韓合同演習が拡大し、日米演習もエスカレートしていた。だが、極反動のパククネ政権も自衛隊との公然たる共同演習はできなかった。「歴史問題」で日帝に屈する姿を見せたら政権が吹き飛ぶという力関係に追い詰められていたからだ。そのため両政府は極秘に交渉し、この問題を終わったことにしようとした。しかし、この卑劣な策動はその直後から激しい怒りを呼び起こし、日帝を一層の危機にたたきこんでいる。
 今回、CWJCの要請に応えて、動労千葉国際連帯委員会、婦人民主クラブ全国協議会、全国労組交流センター教育労働者部会、そして極右・大阪市長吉村の地元である関西の教育労働者が、慰安婦像を支持する手紙をサンフランシスコ市長と市議会に送った。これに続き、この日本で、慰安婦被害者のハルモニ、そしてCWJCと固く団結し、今こそ日韓合意を徹底弾劾しその白紙撤回を求める闘いに立とう。朝鮮侵略戦争を国際連帯で阻止しよう。
写真〕上:「慰安婦」像と、英・韓・中・日・タガログ(フィリピン)の4言語で書かれた碑文(中央       奥の板)
    下:サンフランシスコ市中心部の公園、セント・マリー・スクエアで行われた除幕式
      (9月22日)


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